従業員体験におけるキャリア開発体験
社員が事業にコミットし、充実して働いていくためには入社前の選考段階から退職に至るまでの従業員体験全体が影響します。
一定の従業員にとって現在の仕事が長期的なキャリアにつながっているかどうかは大きな関心ごとです。
仮に現在の企業でキャリアの停滞を感じ続けた場合、なにかの機会に転職に踏み切る可能性が高まります。
そこで、従業員のキャリア開発体験について整理してみます。
キャリアの進展の前提
キャリアとして目指す方向性が固まっていること
キャリアとして目指す方向性をマネージャーとメンバーで共有していること
キャリアが進展するには、そもそも「何が進展なにか」が決まっている必要があります。
そのためには、その人が何を大切にして、どこを目指すのかを整理する必要があります。
キャリアの進展の要素
自分が目指すキャリアにとってプラスになる新たな業務経験を継続して得ている
自分が目指すキャリアにとってプラスになる知識、スキルが増えている
自分が目指すキャリアにとってプラスになるつながりが増えている
自分が目指すキャリアにとってプラスになる社内外の評判が高まっている
キャリアの進展に関する前提が整ったら、あとは着々と進展させることです。
キャリアの進展に向けたアクション
キャリアの進展の前提、要素を踏まえて組織、マネージャー目線でキャリア開発体験の向上のためにできることは以下のようなアクションになります。
キャリアの進展の前提向け
メンバーのキャリア整理の手伝い
メンバーのキャリア志向の継続的な把握
キャリアの進展の向け
経験機会の提供
挑戦機会の提供
メンターなど人からの得られる支援
その人にとってよい刺激となる人との顔つなぎ
研修から得られる支援
学習費用の負担
発信機会の提供
成長に向けた余力となる時間の確保
まとめ
従業員体験におけるキャリア開発体験についてまとめました。
組織やマネージャーがメンバーのキャリア開発に関心を持ち、ここに挙げたような支援をできているとしたら、メンバーにとってのキャリア開発体験は良好なものになるでしょう。
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