従業員体験の中でも特に重要な MTM の具体例を考えてみる
従業員体験の中でも特に重要な体験を MTM と呼びます。MTM は Moments That Matter の略です。
MTM 従業員の離職や定着の判断に大きな影響を与えるような体験です。MTM については以前こちらにもまとめました。
典型的な MTM としては以下のようなものがあるでしょう。
入社オンボーディング
評価結果、評価フィードバック
上司とのやりとり
キャリア開発に関わるサポートや提供される経験機会
入社オンボーディング
入社オンボーディングが手厚く、早期に既存のチームメンバーとのつながりを強くできるようなものであれば、初期の定着に好影響がでるでしょう。
逆に、ほぼ放置で自力でのキャッチアップのみで任せるような場合、入社早々デモチしてしまう可能性もあります。
評価結果、評価フィードバック
人事評価の結果や、その詳細なフィードバック内容は良くも悪くも大きな影響を与えます。
評価がよく、感謝や活躍を承認するメッセージをもらえば、ポジティブな体験となるでしょう。
評価が悪く、その上で評価内容にも納得感が無かった場合は大きくデモチしやすくなります。
上司とのやりとり
会社をやめるのではなく、上司の元にいるのをやめる、というくらい退職理由として重要な要素になりやすいのが上司との関係です。
キャリア開発に関わるサポートや提供される経験機会
仕事選びにおいて自分が先々目指す経験が得られるのか、能力を伸ばせる機会が得られるのか、などキャリアの進展にプラスの経験が得られる場合はポジティブな体験となるでしょう。
もともとできることの範囲でのみ仕事がアサインされ、自己の成長であったり、新たな刺激を得られない場合はデモチしやすくなります。
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