ITエンジニアの情報発信文化を人事領域に広げたい
この記事はジンジニアアドベントカレンダーの5日目の記事です。
4日目は私の『個別対応と全体対応のバランス』でした。
解決されずに残るのは適応課題
仕事において解決されずに残るのは明確な解決策がなく、関係者の価値観や行動の変化が求められる適応課題(Adaptive Challenges)になりがちです。例えば、他者に攻撃的な振る舞いをしている人によって、周囲のパフォーマンスが低下しているような状況です。
逆に、明確な解決策が存在し、既存の知識や技術で対応可能な技術的問題(Technical Problems)は、難易度のばらつきはあれど、適応課題に比べれば解決しやすい問題です。
企業内の活動において発生した適応課題にうまく対処したり、適応課題の発生を予防したりできるかどうかはビジネスの成功にとって重要な要素ですし、その質によって働く人の充実度合いも変化するはずです。
仕事は人生の多くの時間を占める
仕事をしている時間は人生の中で多くの時間を占めます。私は、せっかくなので生活のためだけの仕事ではなく、仕事そのものも生活の一部として楽しめるようにしたいと考えていますし、そういった状態の人が増えると嬉しいと思っています。このあたりの想いについては、私が若い時代に苦しい仕事生活を過ごし、燃え尽き、1年以上の休養期間を経てようやく社会に復帰してきたという背景があります。
ジンジニアと情報発信文化
私は、ウェブエンジニア出身の人事です。そして、人事になってから多様な職種の人と関わるようになりました。それを踏まえて改めて感じるのは、ITエンジニアによる情報発信の質と量が際立っているということです。この特性は、ITエンジニアの業務に関わる知識や技術の継続的かつスピード感のある発展に大きく寄与していると考えています。
そして、この特徴を人事領域に持ち込むことで、人事領域の発展速度も高めたいと考えています。そのきっかけとなる情報発信文化を作りやすいのが業務の一部として人に関わる部分を担当しているエンジニアリングマネージャーの方々や、ITエンジニアから人事に転身した人たちではないかと考えています。
まとめ
人に関わる課題をより解決しやすくし、ビジネスの成功や、働く人の充実のためにも、現ITエンジニア・元ITエンジニアで人事領域の発信を広げていきましょう。
ジンジニアアドベントカレンダーの6日目はTakakazu Yoshinoさんが担当します。お楽しみに。