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PMIレポートまとめ

PMI要点

・5月において、米国の企業活動は堅調に回復した。
・サービスプロバイダーを中心に業績が拡大し、製造業者はわずかな生産増加にとどまった。
・総合PMI54.5となり、過去1年で最も急速な拡大を示した。
・総新規受注は3か月連続で増加し、その増加率は1年ぶりの最速ペースとなった。
・サービスプロバイダーが新規事業の拡大を牽引し、製造業者はわずかな生産増加にとどまった。
・総輸出受注は12か月連続で減少し、その減少率は2023年最速となった。
・製造業者は新規受注の減少に直面し、競争力の問題や既存在庫の処理により新規ビジネスの獲得が制約された。
・サービスセクターでは海外からの新規事業が増加し、製造業の輸出受注は減少した。
・製造業者は原材料価格の下落によりコストが低下し、サービスプロバイダーはコスト負担が増加した。
・出力価格は上昇し続け、製造業者の販売価格のインフレ率は鈍化したが、サービスセクターでは強い上昇が続いた。
・雇用は堅調に増加し、企業は採用能力の向上と候補者の増加により雇用創出を支えた。
・製造業者は需要の低迷により未完成の作業量が3年ぶりの急落を示した。
・来年のビジネス展望は改善し、製造業者の方がサービスセクターの企業よりも楽観的だった。


サービスプロバイダーサイド要点


・業績拡大は、新規および既存顧客からの需要増加によるもので、最速ペースでの成長が観測された。
・新規ビジネスの増加を支える強い需要を経験し、新規受注は最速ペースで増加した。
・インフレ圧力はサービスセクター全体で高い水準を維持しており、原材料価格と出力価格の上昇が引き続き見られた。
・新たなスタッフの採用能力が向上し、雇用が増加した。
・サービスセクターの企業は将来のビジネス活動の増加に楽観的であり、顧客の需要の持続的な増加を期待している。

※補足
ーサービスプロパイダーとはー
銀行、保険会社、コンサルティング会社、ホテル・レストラン業、情報技術(IT)サービス、教育機関、医療・健康ケアサービス、物流・運輸サービス、小売など。



製造プロパイダーサイド要点


・わずかに製造業の運営状況悪化を示す
・需要の低迷と納期改善および新規受注の減少による原材料保持の必要性の低下が要因
・5月には生産は引き続き増加、拡大率はわずかに鈍化
・生産成長は、労働力の増加とタイムリーな原材料の納品により、企業が未処理の仕事に取り組むことができたことによるもの
・需要の状況は著しく弱まる
・新規受注の減少は全体的に堅調で3か月ぶりの最速のペース
・販売価格の上昇と顧客の十分な在庫が新規受注の減少を引き起こしたと報告されている
・総売上高への影響としては、新規輸出受注の急激な減少
・海外の販売は、初期のパンデミック期を除いて、2009年5月以来最も速いペースで減少
・企業は求職者の供給状況の改善を受けて新しい従業員を採用し続けた
・雇用の成長は全体的に堅調であり、昨年9月以来最速
・増加した生産能力は、未処理の仕事を処理するための企業の取り組みを支援
・未処理の仕事は急激に減少し、3年ぶりの最速のペース
・原材料の購入量の減少は、製造業者が一部の部品価格を引き下げる刺激となった
・低い原材料コストの影響は、生産高の増加を反映したアウトプットチャージにも現れた。
・サプライヤー価格の一部の前回の上昇を顧客に転嫁しながら、競争力を維持し、新規販売を促進する取り組みが増加のペースを抑制
・製造業者は、今後12か月のアウトプットの展望について強い楽観を示した
・企業は新製品開発への投資を模索し、顧客の需要の回復を期待していることから、自信の度合いが1年ぶりの高さになった


S&P主任エコノミスト総評


サービスと製造で二極化が見られる。
サービスセクターの伸びは旅行やレジャーなど
ポストパンデミックによるもの。
一方で製造は在庫過剰、需要減少により新規受注減少。
サービスでは需要の回復と供給能力の不足による価格上昇がみられる。
サービスセクター企業は需要に応えるために雇用を増やしており、これにより労働市場の引き締まりとインフレ圧力の増加が懸念される。


チダルマ総評

アメリカさん辛い辛い言いながら
PMI押し上げるほど遊び回ってバンバンバカンスしてるただのファッションメンヘラでした٩( 'ω' )و
余裕綽々といったイメージを受けますね。
サービスは活動が拡大しているといえそうですね。

製造業は需要や新規受注の減少から成長が鈍化していると言えますが生産は依然としてわずかながら増加しているみたいです。
今後在庫が更に積み上がっていくのかは少し気がかりではあります。

物価に関してはサービスセクターはコストの高まりから上昇圧力を受けているようですが製造では真逆のことが起きているようですね。

全体的には楽観的な見通しで企業の投資も順調に行われているようです。

この内容で売られるとは思えないので
高値を切り上げつつも債務上限問題が重しになっている感じがしますね。
債務上限問題が今週で合意すると
上に跳ね飛ぶんじゃないかという気がしますね…。

おわり

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