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2020年以降の下げスタート。世界景気後退、中国の感染リスクで下落(2023年1月4日 日経概況)

「世界一やさしく」投資を教える、ジョン・シュウギョウです。毎日、投資家目線で日本と米国の市場について、分析と考察をしています。

こちらに掲載してある情報は情報提供を目的としており、相場の方向性、個々の商品、個別銘柄等の見通し、売買の方向性など有価証券の売買等に関する助言や勧誘などを行うものではありません。投資に関する最終判断はユーザーご自身の判断で、最終損益もご自信の判断の結果として返ってくることをご認識ください。

今日のポイント

市場総括

2023年1月4日の東京株式市場は反落ました。終値は前営業日比377円64銭(1.45%)安の2万5716円86銭でした。

米国市場が下落したことを受け、下げが先行してスタート、中国のコロナ感染状況に対する懸念も加わり下げ幅を拡大させました。今週は主要なイベントや経済指標の発表が予定されており、一方的に売り込む動きも限定的で下げ幅を縮小しながら取引を終えました。

本日も最後までしっかりお読みください。

米国市場の動向

米国市場は年明けの3日の相場で続落しました。ダウ工業株30種平均は続落して、前営業日比の12月30日に比べ10ドル88セント安の3万3136ドル37セント、ナスダック総合株価指数も続落して、前営業日比79.497ポイント(0.8%)安の1万0386.985で取引を終えました。

Google Finance より引用
Google Finance より引用

2023年度は世界全体で景気が後退するとの懸念が広がり、指数はそろって上昇しました。特に下げを主導したのは主要なハイテク株で、アップル、テスラの下げ幅が大きくナスダックを引き下げる要因となりました。

今週は12月実施のFOMC議事要旨が公開され、12月雇用統計も発表されるなど、メジャーなイベントが控えていることから下げ幅は限定的で、午後からは下げ幅を縮小させましたが、株価の下げ基調は変わっていません。

日本市場の動向

日本市場は年明けから米国市場が下落したことを受け、大きく売りが先行してスタートしました。米国市場の下げ材料になった景気後退の懸念は日本市場にも影響を与え、コロナ感染者の拡大が止まらない中国経済の停滞に対する懸念も市場の下げ幅を広げました。

売りが一巡した後は米国で主要なイベントが備えていることでポジションを一方的に持つこともできず、押し目を狙う買いも入って下げ幅を縮小して取引を終えました。

銀行、保険業が相変わらず上昇率1,2位、3位を証券が占めたので、金融関連が上位を独占し、本日上昇した3業種となりました。情報通信、金属製品、パルプなどのハイテク、素材系の下げ幅は限定的で、

海運業、鉱業、医薬品、電気・ガス業などの下げが目立ち、非鉄金属、鉄鋼、精密機器の下げ幅も広がりました。

日本市場のテクニカル分析

日経の日足は下向けのギャプをあけて、短い上下髭を持つ、陰線を形成しました。下髭の方が少し長いので支えられそうな形ではありますが、ギャップが大きく、安値レベルで10月3日の安値に近づきました。

Google Finance より引用

昨年度末は「本日(12月30日)の高値を上に抜けて上昇していかないと、上昇の継続性は担保できない形です。」と解説、上昇の継続性が疑われるよりも下げが加速する形となりました。

終値ではすでに10月3日の安値を切り下げ、9ヶ月半ぶりの安値を記録、下げがどこでとまるのかが見えない流れなので、押し目買いを入れるタイミングではないことに注意してください。

東証プライムの売買代金は概算で2兆7628億円、売買高は12億4487万株。東証プライムの値下がり銘柄数は1584、値上がり銘柄数は213、変わらず銘柄数は41銘柄でした。

日本市場の総合分析: 今後の投資戦略

2023年の取引がスタートしました。大発会は上げる確率が高いと言われますが、20年以来3年ぶりの下げとなりました。2020年の下げ幅が451円安だったので、3年ぶりの下げ幅スタート、同時に10月3日の終値を割り込むなど、多難のスタートとなりました。

流石にここまでくると下げ過ぎなのでそろそろ反発という雰囲気にもなっていますが、現在相場の材料になるのはFOMCの議事録、ISM指数、雇用統計などほとんどが米国の指標とそれに対する市場の反応というところです。

スタートが示唆するように2023年の前半は厳しい動きになることが予想されと共に、日銀の金融政策の修正がさらに加わると円高基調もそれに伴い強くなることが予想されるので、日本市場は厳しい動きになることが予想されます。

年末に伝えた通り、銀行・保険業には継続して注目、景気に左右されやすい景気敏感業種の投資には慎重になる必要があります。

2023年の展望と相場の見通しをまとめたレポートがブログサイトに掲載されているので、まだの方は是非ご覧いただき、役に立ててください。

世界同時不況の2023年。正しい投資戦略は?

それでは2023年も元気よく頑張っていきましょう!

各市場の動き

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