ROMPA!!遊ぶ権リターン⑥エピローグ
夢のような時間を過ごした11/21からわずか12日。私は奈落の底に突き落とされた。
田畑藤本解散。
解散についてのあれやこれやは、このnoteの別の部分で書いていくので、この稿ではROMPAについてだけ書いていく。
なんというタイミングの悪さだろう。
出来上がったばかりのROMPA。
秋のゲームマーケットに出品した際は、一般のボードゲーマーの購入もあったようだ。
今から全国に販路を拡大してROMPAを広め、一緒に「田畑藤本」も広めていこうという、そういうことだったんじゃないだろうか。
田畑さんの好きなB’zだって、新譜を出せばそれを携えて全国ツアーをするものだ。本だって新刊が出れば全国の書店でサイン会が開催される。
一般発売直後に新宿の東急ハンズにコーナーができた。全国の東急ハンズで扱われるのは時間の問題だろう。
きっと、全国の東急ハンズで販促イベントをして、近くの劇場で漫才をしてくれるに違いない。私の住む福岡にも来てくれるだろう。その時は、博多駅の東急ハンズに行って、最近できた福岡の劇場にも行く。可能であれば人生初の出待ちというものをしてみたい…などと、勝手に妄想を膨らませていた。
まさか発売直後に製作者が解散とは…。
あらゆる意味で、なんともったいない。
11月21日の遊ぶ権リターンは、田畑藤本のお二人とZoomで会うことができるイベントで、むちゃくちゃ楽しかったが、ROMPAのこと以外はほぼ話さなかった。
終わった直後は、せっかくのチャンスに好きな気持ちを1ミリも伝えられなかった自分をずいぶん責めたが、たばふじさん側も「これからもROMPAで遊んでくださいね」とは言っても「これからも田畑藤本をよろしくお願いします」とは言わなかった。
今となっては、とても正直な姿を見せてくださったのかもしれないと思う。
もう1人の製作者にしはらさんとのTwitterのやりとりで、ROMPAはこれからも田畑さん、藤本さん、にしはらさん3人のものだと語られた。
実際に12日には、解散宣言後の田畑藤本さんが東急ハンズでサイン会をする。
不思議な感じだ。想像し難い。泣いているたばふじファンと、ただディベート系の新作に興味があって買っただけのボードゲーマーとが並ぶ行列。カオスだ。
それでもいい。福岡に来てくれる日を楽しみにしている。東急ハンズでイベントを打って、福岡の劇場にそれぞれピン芸人として立ってほしい。
週末に1泊で来てくださるなら、福岡市にいくつもあるボードゲームショップをいくつかご案内することもできる。なんならショップと交渉して体験会を企画しましょうか?
…おっと、またボードゲームの話に熱くなってしまった。
ROMPAが楽しいゲームであることは実証済。このゲームをもって田畑藤本を布教しようという私の目論見はスタート前につまづいてしまったけれど、これからもお二人を応援する気持ちに変わりはない。
atさんと私が、「田畑藤本」としてROMPAで遊んだ最後の客になれたのなら、誇らしい。
2020年11月21日。
あの直後も一生の思い出にしたいと思ったが、本当に一生の思い出の日となった。
(完)
*この一連の記事は、田畑藤本さんのクラウドファウンディングのリターンであった「田畑藤本とROMPA!!で遊ぶ権」にatさんと参加した時の思い出を綴っています。記憶が曖昧なところが多々ありますが、自分たちが読み返して思い出に浸るのが第一目的の記事なので、少しフワフワした内容なのはご容赦ください。
脱稿後、atさんと記憶の擦り合わせをして大幅に修正しました。atさん、ご協力ありがとうございました。