【若者の地方に対する意識調査 2024】地方暮らしに憧れが5割、理由は「スローライフに魅力」「都会疲れ」 そのうち4人に1人が地方活性化のための活動に関与
トラストバンク地域創生ラボは2024年11月1日、東京圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)に住む15歳~29歳の若者967名を対象に実施した「東京圏の若者の地方に対する意識調査 2024」の結果を発表しました。
方法:インターネット調査/期間:2024年9月19日~9月25日
対象:東京圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)に住む15歳~29歳、967人
※ 特に断りがない場合、n=967で結果を表示
結果のポイント
地方で暮らすことに憧れる若者は45.6%(「とても憧れる」「まあ憧れる」の計)。理由は多い順に「地方でのスローライフに魅力を感じるから」(49.0%)「都会の喧騒から離れたいから」(32.9%)「心機一転できそうだから」(29.5%)。都会疲れが地方への憧れを生んでいる実態が明らかに。一方、地方に憧れる人のうち、実際に暮らそうと思えない理由は「交通の便」(61.6%)「働き先の有無」(37.2%)「金銭面」(26.7%)と現実的な回答が目立った。
地方を活性化させるための活動への興味を尋ねると全体では51.0%、地方で暮らすことに憧れる若者に絞ると、76.2%が、興味がある(「興味があり、実際に携わっている」「興味はあるが、携わっていない」)と回答。地方に憧れる人のうち、実際に携わっている人が24.3%いることも判明した。また、東京圏出身の若者では54.1%が「興味がある」(同上)と答えた。
ふるさと納税での寄付経験や寄付意向を尋ねると「寄付したことがある」が23.9%、「寄付してみたい」が42.4%。出身地ではなくとも愛着を感じる「第2のふるさと」に関心がある人(「第2のふるさとがある」「いつかはほしい」の計)は65.3%。「第2のふるさと」があり「ふるさと納税経験がある」人において、第2のふるさととの出会いは「ふるさと納税がきっかけ」という人が72.3%。東京圏出身の若者に絞ると、79.8%にのぼった。
理想の田舎暮らしができそうな都道府県は、北海道、長野県、群馬県が上位。
結果の詳細
1)「地方」に対する憧れと、移住に対するボトルネック
希望の地方暮らしのスタイルは「完全移住」(35.5%)が前回※同様最多だが、12ポイント減少。一方、次点の「お試しなどの短期間移住」が34.1%と、12ポイント増え、完全移住希望とほぼ並ぶ結果となった。
※出典:トラストバンク地域創生ラボ「東京圏の若者の地方に対する意識調査」2023年9月発表