2024甲子園 準々決勝分析① 関東第一(東東京)-東海大相模(神奈川)

関東第一
勝ち上がり
2回戦 7-1北陸 (福井)
3回戦 3-2明徳義塾(高知)

<チームの強み>
・リリーフエース坂井の安定感
2試合ともリリーフで登板した坂井①が11イニングを投げ失点0と無類の安定感を誇る。都大会に比べ格段に安定感が増し、崩れない。後ろにこれだけ安定した投手がいることはチームにとっても大きな安心材料になりそう。

・明徳義塾を超える内野守備の堅さ
3回戦で特に目立ったのが内野守備の堅さ。7回裏には並のチームなら逆転されているはずのノーアウト1.2塁のピンチを内野のビッグプレー×3で凌ぎきり、伝統的に堅守を誇る明徳義塾に対して「守備で違い」を作って勝ち切った。

<チームの不安要素>
※勝手な意見なのでご了承ください。
・坂井に繋ぐまでがちょっと不安
坂井はリリーフでの起用が濃厚だが、いずれの2試合でも坂井以外が失点している。特に都大会では二枚看板を担った畠中⑩の状態があまりよくなさそう (2試合で5回3失点)なのが懸念点。序盤で坂井を出さざるを得なくなると終盤苦しい、もしくは序盤で早々と試合が決してしまう恐れがあるので、修正できるかどうか。明徳戦で先発した坂本⑦や大後⑪あたりの起用法も鍵になりそう。

東海大相模
勝ち上がり
2回戦 4-0 富山商(富山)
3回戦 8-1 広陵(広島)

<チームの強み>
・「個の能力」の高さと堅実さの融合
先に言うが、これまでの戦いぶりを見る中で優勝候補筆頭はこのチーム。個の能力が高いのは言うまでもないが、目を引くのはその中でも堅実なプレー。日賀⑤と才田⑥の三遊間を中心に守りが堅く、4番の金本③でもバントをしっかり決めてきて、常に先の塁を狙いボールから目を離さない走塁意識…、個の能力に頼り切らない堅実さがあり、隙を感じさせない。初戦は相手の継投策に少し手を焼いたが効果的に得点し、エース藤田①の圧巻の投球で能力の高さを示し、3回戦は完勝した。

<チームの不安要素>
・投手の立ち上がり
あまり不安要素もない気がするが、強いて挙げるならこれか。3回戦は藤田①が序盤に制球を乱す場面があり、準々決勝の先発が濃厚な福田⑮も甲子園で緊迫した場面での登板がなく、序盤の入りが慎重になりすぎてしまう可能性がある。それでも追いつける打力のあるチームとは思うが、ガツンと3点取られるとかは厳しいので、注意したいところ。

<展望予想>
東海大相模としては広陵戦のような試合をしたい。早めにエースの坂井①を引きずりだすことができればその時点でほぼ勝ち確定か。そういう意味では関東一目線での分析を多めにするが、まず坂井を出さずに5回まで2失点くらいで耐え抜くことが最低限の条件、立ち上がりに複数点を取れればなお素晴らしい。6回以降に1点差以内で坂井を投入し、後半勝負。勝ち筋としたらこれくらいのように思える。関東一が勝つなら4-3くらいをイメージしたい。

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