僕の家族 〜鬼滅の刃から〜
「鬼滅の刃」大ブームしてますね、原作は完結したそうですが勢いは未だ留まるところ知らずって感じです。僕も流行に乗って鬼滅キッズになってます笑 漫画も揃えたいと思いながらお財布と柱合会議しております笑
さてさて、鬼滅の刃ですが、戦闘シーンももちろんカッコイイですが、そのストーリーの感動レベルが高いこともヒットの理由として挙げられますね。人間にも鬼にも過去があり、無限列車の映画を見た人は揃って感動したと話しています。僕はアニメ勢ですが、一貫して家族愛や兄弟愛が描かれていて素敵な作品となっています。「兄は下の弟妹を守る」「親は子を守る」というのは言葉としてはよく聞きますが、いざ目の当たりにすると上の父兄(主人公の炭治郎君は長男なんです)、カッコイイですね。弱いものを庇い守る姿は世界のどこであっても美しい関わり合いだと思います。
ところで僕の家族を覗いてみますと、なんとも癖の強い物語となっています。まず同じように鬼滅の刃ブームに乗っておられる母親ですが、「母性なんて存在しない」というのが母から聞いた印象の強い言葉のひとつです。僕は子を育てるというのは産んだ時からとにかく愛おしくて手塩にかけて1人前にするというようなイメージだったので、衝撃でした。確かに毎晩ギャン泣きして見張っていないと誤飲したり怪我したり病気したり…見た目以外やること迷惑で手がかかるのは、大きい声では言えませんが紛れもない事実だと思います。我が子を手にかける親や、産後うつ、子供ポストなどのニュースを度々見かけるのも、母性だけじゃ子は育てられないことの裏付けでしょう。全て母が産んだ子を育てられるなら、子を捨てたり、鬱になったりしないと思います。育児は大変です。
そして兄弟間ですが、こちらも我が家は白けきっていて、弟の現在を知る人は家族の誰にもいません。親元離れて(県内ですが)一人暮らしをしているので、次に会う時は葬式ではないかとも思います。また兄と妹ですが、兄は精神面での発達障害を持っていて、自分の意見はまず曲げないし、合わない人は全て排斥します。お盆も親戚に会いたくないとだけ言い放ち、この人は親に死ぬまで養ってもらうのかなーなどと思い耽ったものです。大学も結局やめるそうで、将来について何を思っていることやら…完全な地雷人間なので一言も話せません。テレビ見ながら僕が「これ面白いね」なんて言おうものなら頭から否定されることもざらにあります。それこそ「鬼滅ごときで盛り上がってるバカ」なんて言われたこともあります。全て障害によるものだと思っていても流石にムカつく時もあります。妹は特に冷めてるでもなく、馴れ馴れしいでもなく、我が家の適正距離の相手です。僕のボケは突っ込んでくれるし、一緒にバカできるきょうだいですね。思春期迎えたらまた人が変わるんだろうけど笑
父は兄と衝突して、中3か高校の間に別居、大学に入った時点で離婚が確定しました。父も兄同様に障害か、それに近い対人コミュニケーションの何かが欠如していたそうです。僕は父のことが嫌いではなかったんですが、兄が本気でキレたこと、母も父に対して思うことがあったことなど、上層部の3人で決定が下されました。当時その旨を聞くと、妹は泣いたそうで、僕も別居中に届いた誕生日の葉書を読んで人知れず部屋で涙を流しました。
もちろん家族それぞれに感謝している過去もあります。兄は学に強く、数学の全国模試で偏差値80出した地元の高校の首席だったので受験期は質問を聞いてくれたり、弟は年子だったので一緒に遊ぶことも多かったです。妹はよく母に代わって送り迎えなどの面倒見ることもありました。顎で使う時もありましたが楽しかったです。父は仕事で顔合わせる時間が短いのは確かでしたが、テレビ見ながらボケたら笑ってくれましたし、自転車に乗れるようになったのは父との練習のおかげです。ぱったりと会わなくなりましたが、一緒にお酒でも呑めたらと思っています。母には感謝と尊敬でいっぱいです。もちろん自由が利かずに憤慨することも多かったですが、これまでの人生経験や、大学まで進学させてもらったこと、見えない場所での気遣いもすべて…親は天職と言い切る母ですが、最大限のサービスを受けていると感じます。
自分の生まれ育ったこの家族はサザエさんやちびまる子ちゃんやクレヨンしんちゃんのような一家団欒が描かれたものに比べれば母の統制の下、属国として成立してるような、なんとも奇なりと言えますが、これもまた面白い人生だと思います。僕が鬼になったら吾峠先生どうぞ素敵なストーリーに仕上げてもらえますでしょうか笑
さあさあ僕も20歳を迎えまして、家族を持つ側に近づいている訳ですが、自分の家族、お相手の家族から何を理想とするか2人で考えて、どんな形であれ、自分色の人生を作っていきたいと思います。
つづく