七十二候【梅子黄】 自分の中で熟したものをタロットで確かめよう!
芒種の末候【梅子黄──うめのみきばむ】
6/16より、芒種の末候【梅子黄】。
梅雨入りと同じくして、青い梅の実が黄ばみ熟していきます。梅雨という言葉は「梅の実が熟す頃の雨」という意味。黴が生えやすい季節なので「黴雨(ばいう)」と書くこともあります。
カードを引いて、あなたの中で黄ばみ熟し始めた梅の実がどんなものかイメージしてみましょう!
その後、梅子黄と対応カード「ソードの10」の関係を考察します。
やり方
「梅の実」として1枚カードを引きます。これは、あなたの中で熟したもの、として読みます。もし梅の実があなたにとって他の象徴的な意味を持つなら、それに沿って読んでも構いません。
単に「こんな風に梅が黄色くなった」と風景をイメージするだけでもよし!
サンプルリーディング
1.梅の実:ワンドの10
抱えきれないほど梅の実ができるといいなあ・・・とパッと思い浮かびました。しかし実際には今年は梅の不作で、我が家の梅の木も実がなりませんでした。
自分の中で熟したもの・・・と考えると、努力や苦労が熟していて、これ以上なにもできない段階まで来たのかも、とも読めます。
タロット対応は「ソードの10」
次に、この候に対応するカードを見てみましょう。
タロット暦によれば芒種は引き続き双子座のシーズン。双子座のカードは「恋人たち」です。そして芒種の末候である梅子黄は「ソードの10」に対応。これは、双子座(恋人たち)の最後の場面にあたります。
カードと季節を結びつけるには、「ソード10の梅子黄っぽさはなにか?」「梅子黄のソード10っぽさはなにか?」を心の中で考えます。こじつけでも大丈夫!
「梅は食うとも核食うな中に天神寝てござる」
梅の種の核には「天神さま」が寝ているので、種を食べたり割ったりすると罰が当たる、という考え方があります。
天神さまとは菅原道真のこと。道真は朝廷での権力争いに敗れ、京の都から太宰府へ左遷されて亡くなります。その後、道真の怨念といわれる不幸が相次いで起こったため、太宰府天満宮が建てられ、鎮魂のために学問の神様として奉られました。
道真は梅を愛し、多くの梅の和歌を残しています。
(これは実ではなく花の季節の歌ですが・・・)
太宰府天満宮には6000本もの梅の木が植えられています。
このように梅と道真の関係が深かっため、梅の種に天神さまがいる、という考え方も生まれたようです。
左遷され亡くなった道真の無念をソードの10の絵に照らし合わせ、そこから梅と結びつけてみます。
10=熟す
小アルカナの10は、そのスートの最後の数字のカードです。スートのストーリーの最終段階を示します。
梅の熟成もそれ以上は育たない最終段階だと考え、10のカードと照らし合わせてみます。
梅の酸っぱさ
梅干しを食べたときの酸っぱさの感覚を、ソードの10の絵と結びつけることはできないでしょうか?
空の黄色
前回の腐草為螢でもホタルの光をソードの10の黄色い空の光と照らし合わせましたが、黄色くなった梅の実の色も同じく黄色の空とつなげてみましょう。
他にも梅子黄とソードの10の関連性があれば、考えてみてください!