七十二候【蟷螂生】あなたの実りを守るものをタロットで確かめよう!
芒種の初候【蟷螂生──かまきりしょうず】
5/5より、芒種の初候【蟷螂生】。
秋に産み付けられた卵から、かまきりが誕生する頃。かまきりは農作物には手を付けず、害虫を捕まえてくれる益虫です。赤ちゃんかまきりも親と同じように鎌を持っており、自分で虫を取って成長します。
カードを引いて、あなたの中に生まれたかまきりがどんなものかイメージしてみましょう!
その後、蟷螂生と対応カード「ソードの9」を、そのポーズやかまきりの文化的背景と共に考察します。
やり方
「蟷螂」として一枚カードを引きます。これは、あなたの実りを害するものを退治してくれる、守護者の存在を示しています。
単に「こんなかまきりがいる」とイメージするだけでもよし。あなたの守護者として読むのもよし!
サンプルリーディング
1.蟷螂:ワンドのエース逆
逆位置をどう読むのか、いくつかパターンがありそうです。
一つは「まだかまきりは生まれていない」。生まれていたらワンドのエース正位置的な守護者となってくれるが、逆位置なのでまだ誕生前である。そのうち卵から出てきたら、「情熱が私の実りを害から守ってくれる」と読めます。
もう一つは「逆位置的な存在としてかまきりが生まれた」。この場合は、ワンドのエース正位置が実りを害するものであり、それをかまきりが刈り取ってくれる、と読めます。己のエゴや情熱が強すぎて実りを害してしまうので、クールダウンさせるためにかまきりが生まれている。
どちらか一つを採用してもいいですが、両方とものメッセージを受け取ってもいいと思いました。「情熱を持つことが害を取り去ることにつながるが、同時に強すぎるエゴが実りを害する場合もある」と。
絵としてみると、腕が出てくる雲のモヤモヤした形がなんとなくかまきりの卵にも見えました。
タロット対応は「ソードの9」
次に、この候に対応するカードを見てみましょう。
タロット暦によれば芒種は引き続き双子座のシーズン。双子座のカードは「恋人たち」です。そして芒種の初候である蟷螂生は「ソードの9」に対応します。前回の候、麦秋至と同じカードですね。
カードと季節を結びつけるには、「ソード9の蟷螂生っぽさはなにか?」「蟷螂生のソード9っぽさはなにか?」を心の中で考えます。
かまきりの鎌=剣
かまきりは大きな鎌を持っています。これをソードのスートの「剣」と結びつけるのは容易です。
かまきりの鎌は獲物を狩る道具、ソードの9のベッドの横に飾られた剣も獲物を狩る道具。
かまきりのポーズ
また、かまきりは普段ひじを曲げており、このポーズがソードの9の人物の手つきに似ている・・・と連想を膨らませます。
かまきりのこのポーズは獲物の待ち伏せ体勢です。獲物が現れるとすごいスピードで鎌を伸ばしてそれを狩ります。この姿勢がなにかを拝んでいるように見えることから「拝み虫」と呼ばれることも。
ソードの9の人物は今は泣いている(拝んでいる?)けれど、獲物が現れたらすぐさま手元の剣を手にしスピーディにそれを狩る、昆虫界のハンターのような存在なのか。寝床でも手の届くところに剣を置く、居合の達人にも見えてきました。
予言者の祈り(そして捕食)
カマキリ類の学名はギリシア語の名前 mántis に由来します。mántis は「予言者」という意味。やはり祈るようなポーズから連想されたのでしょうか。英語では praying(祈る)mantis とも呼ばれ、さらにその同音の preying(捕食する)mantis へと通じます。
ソードの9の人物は嘆いているように見えますが、予言を得るために祈る姿でもあり、同時に剣を使ってなにかを狩る立場でもある。予言が下りてきたら、あるいは敵が姿を表せば、剣を取り決断しそれを狩る準備はできているのかも。
他にも蟷螂生とソードの9の関連性があれば、考えてみてください!