七十二候【乃東枯】 自分の中で枯れゆきつつもすべてを癒すものをタロットで確かめよう!
夏至の初候【乃東枯──なつかれくさかるる】
6/21より、夏至の初候【乃東枯】。ちょうど半年後にある、冬至の初候【乃東生】と対になっています。
乃東とはウツボグサの古名です。ウツボグサは冬至の頃に芽を出し、この時期に枯れていきます。英名は「Heal-all(すべてを癒やす)」、あるいは「Self-heal(自らを癒す)」。花穂が黒ずみはじめた頃に摘み、乾燥させると「夏枯草」と呼ばれる生薬になります。
カードを引いて、あなたの中で枯れゆき、すべてを癒す(あるいは自らを癒す)乃東をイメージしてみましょう。
その後、乃東枯と対応カード「カップの2」の関係を考察します。
やり方
「乃東」として1枚カードを引きます。これは、あなたの中で枯れゆきつつも、すべてを癒すもの、として読みます。
単に「こんな風にウツボグサが枯れている」と風景をイメージするだけでも構いません!
サンプルリーディング
1.乃東:皇帝逆
皇帝は帝国を統治し、秩序を確立する人物。でもここでは逆さで、その統治が終わりに差し掛かっている、枯れゆく皇帝とイメージされました。
にも関わらず、彼の治世の時代に行われた政は、後の世の人々すべてを癒していく。一つの世代だけでなく、後継者の時代になっても、その活動自体は失われず癒やしとして残るのだと感じました。
タロット対応は「カップの2」
次に、この候に対応するカードを見てみましょう。
タロット暦によれば、夏至は蟹座のシーズン。蟹座のカードは「戦車」です。そして夏至の初候である乃東枯は「カップの2」に対応します。
カードと季節を結びつけるには、「カップの2の乃東枯っぽさはなにか?」「乃東枯のカップの2っぽさはなにか?」を心の中で考えます。
癒やし
このカードと「枯れる花」は、うまく結びつけにくいと感じます。しかし枯れることで漢方薬になるなら、癒やしの意味も持つカップの2と照らし合わせることができそうです。
靫(うつぼ)
ウツボグサとは、矢を入れる容器「靫」に形が似ていることから名付けられました。
靫は雨の日用で、矢全体を収められます。水が中に入りこんで矢が濡れないようになっていました。
カップは水を入れてこぼさない容器です。「水を入れない/水をこぼさない」の違いはありますが、水を制御する容器という点で共通点を見出してみるのはどうでしょう。
ライオン=夏枯草?
茶色く枯れる夏枯草と、二人の頭上にいる茶色いライオンの質感、似ているかも・・・!(ウツボグサには毛がたくさん生えています)
他にも乃東枯とカップの2の関連性があれば、考えてみてください!