テレワークゆり物語 (147)思い出の2つの「ひな人形」
「ひな祭り」と言えば、2つの雛人形を思いだす。
ひとつは、三人娘のために、母が買ってくれた「ひな人形」。
孫三人のためなら、大枚をはたいてくれそうだったが、怠慢な私が「毎年ひな壇飾るとは思えない」という理由で、ガラスケースに入ったコンパクトなものになった。
まっ、それでも、ほとんど出さなかったけどね。(^^;
もうひとつは、私が生まれた1962年、北見市在住の女性が当時のジョン・F・ケネディ米大統領に贈った「ひな人形」。
2013年、駐日アメリカ合衆国大使として赴任した、ケネディ大統領の長女キャロライン・ケネディさん。このひな人形を日本に「里帰り」させ、贈り主を探したところ、北見市在住の松本さんであることがわかった。当時、テレビ等でニュースになったので、覚えている方もいるだろう。
ラッキーなことに、私はこの「ひな人形」の実物を見ることができた。
2008年にアメリカ国務省の「インターナショナル・ビジター・リーダーシップ・プログラムに参加したご縁で、ケネディ駐日大使を囲む女子会にお招きいただいたのだ。
アメリカ大使館の担当者から、この連絡を受けたとき、喜ぶとともに、不安が広がった。
「あのー、私、英語しゃべれないんですが、いいですか?」
恥ずかしげもなく聞いたら、特別に「通訳」を手配してくれた。ありがたい限りである。
こうして、訪問したアメリカ大使公邸に、その「ひな人形」は飾られていた。
「このひな人形を贈った女性と同じ北見に住んでいます」と話した(通訳してもらった)ら、駐日大使が驚きつつ、喜んでくれたことを覚えている。
その後、「ひな人形」を贈った北見の松本さんは亡くなられ、キャロライン・ケネディ駐日大使は、オバマ政権の終了に伴い離任。
現在は、バイデン政権のもと、駐オーストラリア大使としてご活躍されている。
私が生まれた年に、北見からアメリカへ贈られた「ひな人形」。
そして、母が娘たちに買ってくれた「ひな人形」。
毎年、3月3日になると思い出す。
※冒頭の写真は、キャロライン・ケネディ元駐日大使との記念すべきツーショット。
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