「コンピュータの情報がつながって生活が変わる」
1991年、当時勤務していたシャープが、社員に向けて「2001年の我が社」というテーマで社内コンテストを実施した。最優秀賞は表彰されるということで、パソコン商品企画部チームで応募するにあたり、仕事が一番暇だった私がレポート作成を担当した。
つまり、以下は
「20年前」を想像した、30年前の、28歳のOLの妄想である。(ややこしっ)
レポートの原文(最後に引用)は、とても長く、理屈っぽく、小説風なので、要点をまとめると・・・
ものづくり日本全盛期。各社が製品の機能競争を続ける中、ある家電メーカー(つまりシャープ)が「ホームビジョン」という製品を発売し、世の中の「生活」が変わっていった。
で、その「ホームビジョン」とは、
・大きめの絵のような壁一面ディスプレイ
・本体から1本のケーブルが電話へとつながっている
・電子手帳やゲームのコントローラーのようなものを使う
・手元で操作するだけで、自分宛のメッセージが映像と音で伝わる
・ステレオ、カメラ、ファミコン、ビデオ、電子レンジや冷蔵庫などと連動
で、その「ホームビジョン」の役目は、
・家族あるいは他の人とのコミュニケーション
・ゆとりとやすらぎのある生活をサポートする
・家の中だけでなく、人の外での日常生活にも適度にかかわる
すべてのコンピュータの情報を相互利用する環境を、家庭という単位から提案するそうだ。
なんとなく、今(その時から30年後)の「AIスピーカー」を彷彿させる。
ただ、そのモノが「電子手帳やゲームコントローラーで操作する」「電話線につながっている」とは、かなり技術的想像力に欠けていたようだ(笑)。
とはいえ、
コンピューターやインターネットが家庭に普及する前の時代に、「やすらぎ、ゆとり、あたたかさ」をICTの原点としたことは、褒めてあげたい
ちなみに、最優秀賞はとれなかった。(^^;
あれから、30年の時を経て、最近、私の机の上にあるモノが加わった。
冒頭の写真にある、Amazon「Echo Show 10」の第三世代である。
もしかして、28歳の私が妄想していたモノは、こんな感じだったのかもしれない。
そう感じて、昔のレポートを引っ張り出した次第だ。
58歳の私が、このモノに感動した理由はこちら。
以下、30年前のレポート原文まま。(長っ)