#特別寄稿 「堀切地区ロードレース」という神コンテンツ
こんにちは。弟のしゅんぼです。
主に中距離レースを中心に活動しております。今年で競技活動は17年目になります。
今回はゲスト出演をさせていただきます。
さて今回のテーマは、我々兄弟が1996年より力を入れて取り組んでいる大会、「堀切地区ロードレース大会」について。
レース自体の詳細や見どころなどは兄に丸投げして、弟目線にて書きたいと思います。
この大会は、葛飾区堀切地区に在住、または在学、在勤の方を対象とした大会で、
小学校1年生の部から、壮年45歳以上の部まで、幅広い年齢層を対象とした、超ローカルな大会です。
なぜ我々兄弟はこの超ローカルな大会を神コンテンツを称しているか?
それは、我々がこの大会に全力で取り組み、ストーリーを作ってきた背景があるからです。
この大会は元々、我々兄弟が参加していた地域の子ども会なるものの集まりで参加していたイベントです。
兄は1996年、当時小学校1年生の時に初めて参加し、初出場、初優勝を成し遂げたのです。
翌年以降、兄はロードレースの季節が近づくと、練習を開始し、優勝できるように準備をしていました。
学校や近所の人からは、「今年も優勝狙っているの?頑張ってね!」と応援をしてもらっていた反面、ディフェンディングチャンピオンとしてのプレッシャーを感じていたそうです。
そして、小学校の同級生の人気者「前ピー」や、坊主頭の「和田くん」、サッカー部の「かっちゃん」など強敵の出現を跳ね除け、破竹の8連覇を達成したのです。
特に前ピーの出現は非常に大きなインパクトがあり、父親も相当意識をしておりました。
社会人になって、父親と飲みに行った飲み屋の店長さんが、「前ピーと競争するマラソン大会」のことを覚えていたくらいです。
一方弟は、兄の初優勝を間近で見て、「ぼつもゆーちょーちたい(僕も優勝したい)」と意気込むようになりました。
兄同様、ロードレース前になると練習を始めましたが、なかなか優勝をすることはできず、8回出場し、優勝1回、2位4回。3位2回、4位1回と微妙な結果です。
ミニバスの「やぎはし君」や、野球少年「せきちゃん」、生徒会役員の「今井君」など強敵に跳ね返され続けておりました。
ちなみに、例の飲み屋の店長は、僕もロードレースに出ていたことは、詳しく知らないそうです。
中学校卒業と同時に、ロードレースからは離れてしまいましたが、
2016年、私がなぜかノリで申し込んだことから、止まっていた時計が動くことになります。
参加した一般の部は、サッカーや野球クラブのコーチ陣や、運動自慢のパパ達が参加するものです。
市民ランナーでスピードには自信がある僕としては、「負けるわけねぇじゃねぇか」と息巻いて参加して、
案の定優勝しました。
ただ、少年時代になかなか勝てなかったロードレースで優勝できたことは、やっぱり嬉しかった。
翌年のロードレースにも参加しようとしたところ、兄から連絡が入り
「俺も出ようかな」と出場意思を表明しました。
彼も競技復帰をその頃はしておりましたが、「まぁ負けないだろう」と思っていましたが、
当日、2秒差の僅差での勝利でした。
正直、余裕だと思っていたので、びっくりでした。
そこから、兄と弟のロードレース対決が始まったのです。
兄は少年時代、8連覇負けなしだったのに、大人になって負け続けている。
その相手が、少年時代、なかなか勝てずに悔し涙を流していた弟である。
そして、弟は現在4連覇中で、全然負けない。
それぞれに少年時代、ストーリーをもっている者同士が、大人になって交わり、新たな勝負論を生んでいるんです。
このコンテンツが神コンテンツである所以は、もちろんローカルさであったり、スピード勝負の特徴もあるんですが、一番は我々の馬鹿みたいに全力で取り組んだ歴史によるものなんです。
我々兄弟を知っている人からしたら、非常に面白い「兄弟喧嘩」に見えるそうです。
そして、我々兄弟が、この年に一回の真剣勝負を一番楽しんでます。
最後に、この堀切地区ロードレース大会を通しての僕の夢を話したいと思います。
①10連覇(過去に9連覇した人がいるらしい)
②堀切の背骨である「平和橋通り」で開催
これからもこの大会に出続け、盛り上げて、もっと神コンテンツに育てていきます。
Tazくん、やろうよ。
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