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休学することになった話

タイトルにある通り、休学をすることになった。
唐突すぎて意味がわからないと思うので、ことの経緯を話そうと思う。

秋学期が始まって2週目のある授業中、先生が教壇でブツブツと意味のわからない話をしている間、僕はひとりある決断をしていた。
それは休学をすることだ。
元々この3年の秋学期が始まる前から僕は休学をすることを検討していた。
僕の大学では休学は珍しいことでもなく、僕もどこかのタイミングでやってみたいな〜とは前々から思ってはいたものの、毎年勇気が出ずその決断をすることができなかったのだ。
そのため今学期も休学するという選択をできず、いつもの流れで履修を組んで学校に通うことになった。

しかし、ここで一つの問題が発生した。履修選抜に落ちまくったのだ。
26単位分応募したにも関わらず、最終的に残ったのは12単位のみだった。
この時点で僕の新学期へのモチベーションはこれまでに比べて著しく低かった。
そうして低いモチベのまま新学期を迎え、また新たな問題が発生する。
履修選抜を生き残った12単位分の授業がどれもこれも面白くなかったのだ。
そもそも履修選抜を生き残った12単位分の授業の中で、僕が本当に取りたかったのは2つだけだった。そして最悪なことにその2つが最も面白くなかったのだ。
こうして全てにガン萎えした僕はついに休学をする決断に至ったのだ。

普段なら悩みに悩んで、怖がってこういう決断はできない僕だが、今回は正しく勢いだった。
しかし、勢いとはいっても休学したいのにはいくつか理由があった。
もちろん単位が少なすぎる上に残った授業がつまらなすぎるというのも理由ではあるのだが、それだけではない。
僕は一度立ち止まりたかったのだ。

3年になり、就職がなんだ、研究がなんだ、将来がなんだと、僕の周囲の環境が少しずつ騒がしくなり始めた。
僕は自分のやりたいことも、将来どう生きたいかも、どんなことが好きでどんなことが得意なのかも、全てが曖昧でうやむやでよくわかっていないのに。
本来なら自分もそういった話題の当事者であるはずなのに、どこか他人事のようで受け止めきれなかった。
そもそも未だに大学に馴染めているような気もしないのに、もう大学生活が終わろうとしていて、その後の人生のことを決めなければいけないのが怖かったし、嫌だった。

大学に入っての3年間、特に何もできなかった気がする。
自分とは嫌というほど向き合ったけど、まだほとんど掴めていない。
社会が求める決断のスピードがあまりにも早くて、追いつけない。
だから僕は、ここらへんで一度立ち止まってみることにした。
凄まじいスピードで進んでいくこの社会のレールから一度降りてみることにした。
こんな決断をしたのは初めてだ。物凄く不安で、同時に物凄くドキドキしている。
どんな時間が僕を待っているだろうか。どんな僕と出会えるだろうか。
自分と、社会と、世界と改めて向き合いたい。
気を張りすぎないで、無理ない程度に頑張ろうと思う。




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