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僕はこう生きたい

眠れない夜が続く。そんな日はいつもしたくもない考え事をしてしまう。
僕はこれまでどう生きてきたのか。これからどう生きていくのか。
いつも考えては自分が嫌になり泣いてしまう。
大学に入ってからの3年間、僕は一体何をしていたのだろう。
こんな貴重な時間を無駄にしてしまっているのではないだろうか。
口だけは達者な、何もかもが中途半端な自分が心底嫌になる。
何もしてこなかった。何もできなかった。何も。何にも。
考えるのを止めようと開いたスマホの向こうには、
なりたい自分になれたことを誇らしげに語る同年代や、楽しそうに遊んでいたりする友人達が流れてくる。
羨ましいという気持ちと同時に、どうして自分はこんな風なのだろうかと、自己嫌悪に拍車がかかる。
自分を嫌いたくない。でも、あまりに嫌いな要素が多すぎる。自分を嫌う自分でさえ嫌いだ。
でも、何もしないままの自分でい続けているということは、本当はこんな自分が好きなのかもしれない。なんて考えてしまう。
今後もこれが続くのだろうか。このままなのだろうか。
僕が尊敬する宮崎駿は去年映画を通して「君たちはどう生きるか」と問いかけてきた。
きっとこんな僕を見たら、宮崎駿は怒りさえ覚えず、呆れるだろう。
僕はこんな風には生きたくない。僕は、どう生きたいんだろう。

そういえば、最近こんな風に生きたいなという言葉に出会ったことを思い出した。
それは、大河ドラマ「光る君へ」にて清少納言が放ったこんな言葉だ。

私は私のために生きたいのです。広く世の中を知り、己のために生きることが、他の人の役にも立つような、そんな道を見つけたいのです。

清少納言「光る君へ」


この言葉はこれからの僕の生きかたの指針の一つだ。
僕もこんなふうに生きたい。
何よりまず、僕は僕のために生きたい。
かけがえのない人生、少しでも笑顔でいられるように、僕のために生きたい。
そして、僕のために生きることが他の人にも役に立つような、そんな道を見つけたい。

僕はこう生きたい。


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