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「みんなの学校」上映会レポート

9月5日に、映画「みんなの学校」上映会を開催しました。
主催はNPO法人チーム東松山/多様な学びプラットフォーム。比企郡内の教育委員会の後援(名義)をいただき、また東松山市社会福祉協議会「地域福祉普及・啓発事業」の助成も賜りました。感染予防で半数となった座席の7割を定員とし、午前・午後の上映会で約120名の方々にご覧いただきました。
たくさんの方々に助けてもらい、無事に上映会ができましたこと、多くの方が足を運んで観てくださったことに、深く感謝します。

来場者の皆様がお寄せくださったご感想を、抜粋して掲載します。ゆっくりでも、少しずつでも、未来に向かってアクションし続けたいと思います。


●印象に残ったシーンや、ご感想

・親が子どもを学校に通わせる時、求めていること、インクルーシブな集団で学ぶ意味、『見える力』をどう評価し、『見えない力』をどう地域に評価してもらい協力を得るのか、地域の人材とどのように繋がり続けるのか、教師の人材育成をどのようにしていけば、教師自身が自分で考え、共通認識、共通行動で動けるチームになれるのかを学びました。
先行き不透明で、多様性が認められる社会。 更にデジタル化が進む時代の中で、無償で どんな家庭環境下にあってもみんなが同じ土俵で学べる地域の公立小学校の存在意義を改めて考えています。

・今日、初めて映画を観て、さらに大空小学校の魅力を感じました。 特に、先生方の一生懸命さが何よりも魅力的でした。校長先生があんなにもパタパタと動き、子どもの名前も顔も一致していて…。先生方が同じ方向を向いて…大人の都合ではなく、子どもの都合に合わせて動いている…そんな感じがしました。そして、地域の方たちも子どもたちを我が子のように見守っている姿も印象的でした。大空小学校に通う一人一人が愛されている、必要とされている、そんな風に感じました。

・感動したシーンは沢山ありマスクとハンカチがびっしょりになりましたが、やはり木村校長先生の洞察力、熱意が一番です。臨採の教員、転任して来た教員の成長も目覚ましかったです。

・校長先生か先生と子供たちとで、トラブルを起こした児童が、なぜそんな発言をしたのか、クラスで話し合っている時の会話のシーン。『反対言葉』や、とクラスの児童が言い、「そうや!」と先生が膝を打った時。「この子たちは、この年で人が自分の気持ちと反対の行動を起こしてしまうことを知っているんだ。思いやりを持ってみてあげることができるんだな」と、大空小学校での教育のあり方を感じました。子供の時から深い思いやりを持つことができるのであれば、世の中は本当に変わるだろうと思いました。

・とにかく初めから、子ども達が自分事として発言する姿や、自分で考えて行動しようとする姿に、ここならどんな自分も受け入れてもらえるのだと感じました。一人ひとりの子も大切な存在として、真剣に向き合っている。子ども達の瞳や表情にぐっと引き込まれました。全力で生きているんだなと思いました。そして大人も支え合って生きている。そんなこと当たり前のようだけど、当たり前が難しい今の社会があって、これを見たあとにまず自分ならどんな行動をとればいいのか?とこれからの自分の生き方も考える時間となりました。

・「暴力はしません。暴言は言いません。今はそれが出来ていないから」 と涙を流しながら伝えた子。 保護者が見ている中、友達の前で「改善したい自分」を伝えるのはどれだけ勇気がいることだろう。 でもそれを話しても《受け入れてくれる》と言う信頼感があるのだろうな。 と感じました。 このシーンだけでなく、学校全体が一人一人のありのままを受け入れていて、大人・子ども。学校・地域。が、ワンチームなのだな。 あたたかいな。 と、とてもほっこりとしました。

・教師が一致団結して取り組む姿勢、違うという事に対して子どもにも教師にも体当たりの指導をする教師集団、それを本気で受け止める教師集団。なかなかそのようにいかないのが今までの我が職場です。ほんとはこれでなきゃ!と思いました。忖度なし!かっこいいね! 校長が一番一生懸命で、走り回っている、こんな職場は学校に限らず、見たことない!

・先生方が子どもたち一人一人を大切に思って教育に携わっているということがとてもよくわかりました。「勉強を教える」ということだけではなく、子ども同士相手の思いに気づいたり人との関わり方を学んだり。これこそが学校に通う意義だと思いました。地域を巻き込むことで、周りの大人たちの子どもを見る目も変わってくる。そのことがとても大切なことだと感じました。

・1人1人の子どもたちが大切にされることが、こういうことなんだと実感できました。 子どもだけでなく、大人も1人1人が理解される地域や社会を作らないとと思います。 こどもの時に大切に育てられた経験が、寛容で柔軟な大人社会を作るのでしょう。 学校はみんなが育つ場。子どもも先生も地域も育つ場ですね。

・こんな学校がもっとたくさん増えてほしいと思いました。

・先生同士の会議で、失敗を隠したくなるのが人間だけど、殻を破って共有することで皆が助けてくれるし、成長できるという話をしていたシーン。色んなカッコ悪い部分も出してお互いに助け合う大人たちを見て子供たちもそうできるようになるんだと思った。

・全てのシーンにインパクトがあり、自分が当事者という感覚を目覚めさせる瞬間がたくさんありました。 マサキくんが、暴力をグッと堪えている表情や握った拳、「それをなおしたい」とみんなの前で発表する姿。 セイちゃんが鈴を高々と鳴らし微笑むシーン、カズキくんが久しぶりの教室で給食を食べる姿。 こども達は大人と同じく考えて感じて行動していて、その芽を伸ばせる環境がどれだけ必要か強く感じました。

・みんなが将来の夢を発表しているシーンでマサキくんは“暴力を振るわない”“暴言を言わない”と目の前の目標を述べた事が特に印象的で、その決意のままに成長していって欲しい、と、心から思ったシーンでした。

・校長先生と子供のやり取りが印象に残りました。 どんな子供も受け入れ、本人だけではなく周りを変えていく。 信じる力。 大切だけれども、中々出来ていない部分を突きつけられた感じでした。 自分はどうしたいのか、今の自分には何が出来るのか、色々考えさせられました。 ありがとうございます。

・担任の先生だけでなく他の先生方や地域の方がとても協力的なこと。 支援級がないが支援が必要なお子さんの理解を他の生徒にさせていること。校長先生を始め他の先生方の意識の高さが違うこと。 友達に手が出てしまう子が、自分の目標の時、暴力を振るわないと言いながら泣いていたシーンが印象的でした。

・本人は変わっていなくても、まわりの態度が変わって、子供が逃げ出すことなく、次の日から居られるようになったというエピソードを聞いて、 まわりが、そのこはそれでいいと認めて受け入れる事、それが1番大事なことなのだと感じました。

・先生が子供目線で指導する姿、指導者側にもそんな事するなら先生やるなみたい誰にでも同じ接し方が印象にのこりました。 たくさんの先生に観ていただきたいので、何か方法をかんがえてほしいです。

・プリントに分からんと書いた子にどうしたらよいかと児童に話していた場面。子どもと観ていたこともあり、帰り道でどう思ったか話をしました。あなたならどう?と。


●私たち自身が、これから「みんなの学校」を作っていくために、何が必要だと思いますか?

・行かなくてもいい、行かせる必要がない場所ではなく、学校があることで、地域のみんなが安心してやすらぎを感じられる。 みんなが行きたい、関わりたいと思う学校になるには、今後何が必要なのか。 小学校が子ども達が卒業した後、更にシビアに様々な選択を迫られるであろう子ども達の未来への道に、どのように連携を築き、繋いでいけるのか。 も課題だと思っています。 だからこそ、地域の人々一人ひとりの力を 巻き込みながら、子ども達自身の力で学校を築き上げていくことの必要性を感じます。

・「みんなの学校」に出会い、これまで以上に教育、保育の深さを感じています。 私に何ができるのか… 子どもが子どもらしく、その子らしくいられる場所を作るにはどうしたらいいのか… 色々と考えさせられました。 そして、勉強になりました。 明日からの活力にしていきます。

・こちら側でしっかり学習会などして理論武装して、行政、学校を動かしていくしか無いと思います。

・まず、自分は大切な存在なのだということを自分で理解すると、他人や、存在する全ての物や事を受け入れる事ができると思います。自分の人生を自分で作るという意識をもてるといいと思います。自分が自分で居られる場所、相談できる場所、ほっとできる場所があるといいと思います。人生色んな事があり、その人のペースがあり、その人のタイミングがあり、その人とあうあわない、などあるので、色んな形の人との繋がりがあるといいと思うので、この多様な学びプラットフォームのような所が、各地にあるといいのかなと思います。 ユーモアあり、笑いあり、楽しく人生を歩もうみたいなわくわくする事をしながら人生を生きられたらと思います。 まとめると、まず自分が楽しく生きる、それがみんなと共有できるといいのかなと思いました。

・個の援助もそうですが、集団の友達との関わりの中での育ちや気持ちの共有もとても大切なのではと思います。そして何より大人の見方、関わり方も。 一人ひとり違って当たり前。どの子にも力があって、多世代コミュニティの中で、育っていけるような環境がとても大事なのではないかなぁと感じました。

・今小3の娘が、先生が怖くて聞けない事があってなやんでいます。この映画を観た日に、その話をして、お友達がいるじゃん、1人じゃないんだよって話しました。 先生にまず子供たちの心の声まで、聞こうとする姿勢で接してもらえれば、なんでもいいあえる仲を保て、それがよい成長にも繋がると思うので、上からの指導でなく子供目線での指導をしていただけたら、嬉しいです。

・非常に難しい質問ですね。 子どもたちを枠にはめないことかと思います。子どもたちが自ら考え、自ら決定していく体験が大切。障がいがある子、考えが違う子、ちょっと変わった子、いろいろな子がいて、それぞれが育ちあっていけると良いですね。

・今までの経験で、普通では考えられない学校でした。 まず、この映画を見ていただくことが理解を早めると思います。地域の方にも、子どもの保護者にも。そして、何より、教師自身に! 理想的に見えたが、理想でも何でもない当たり前の事がわかりました。

・大人の価値観だけで子どもを見るのではなく、子どもが何を考えているのかを聴く事が大事だと思います。 自分(達)だけで解決をしようとするのではなく、周りの人に相談をし、頼りながら問題の解決をしていけるようなチーム作りが大切だと思います。

・みんなの、特に大人の人間力、感性がもっともっと豊かになったらいい。あるいは、感じ取れなかったと、後で気づけて、変わっていこうと学んで行けたらいいと思う。みんな違って、みんな同じ生命の重さ、尊さという当たり前を忘れずに。

・様々な人が関わることだと思いますが、そのためには人件費。つまりお金。教育や福祉は、資本主義社会のようにお金を生み出すことは出来ない。だからと言って、無償ボランティアに頼りっぱなしで良いだろうか。

・先生、親、子供、一人一人が意識を変える事。 小学生時代やもっと小さい頃から支援が必要な子と一緒に生活することで社会に出た時も分けなくて良い生き方ができると思う。

・まずは1人でも多くの人に知ってもらうことだと思います。いろいろな困っている子どもたちがいること、大空小学校のようなみんなが通える学校があること…

・教育に対する考え方(知識偏重)を変えていくこと。担任で全て抱えるのではなくチームで教育していくこと。大人同士が信頼し合える地域を作ること。

・子どもたち一人一人の多様性を認めていくという周りの意識と行動変容。そして、地域も含めてすべての人が一人の子どもに関わっていく姿勢。

・こどもも大人も社会に参加し 地政に関わること、教育について家庭で個人で意思を持って臨むことが必要だと思いました。

・地域の学校を希望している人が、支援学校をすすめるのでなく、みな保証してもらえる社会になればいいと思う。

・自分の家族だけ、うまくいってればいい。でなく、向こう三軒両隣、みんなで子育て。みんなで介護。

・異文化と隣り合うことは当たり前、という子育てをしていくこと。

・大人の学び。教育を大事にする政治。子供に責任をもつ公。

・もっと学校に関わる機会。 この映画を学校で皆で見る。

・みんなで一緒に過ごすこと。話すこと。

・互いに関わり合うことを避けない姿勢

・作りたいと思う心。

・人材、スクールアシスタント

以上

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