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41歳、新会社を設立した話

こんにちは、Taiseiです。今回は、3月に設立した新会社について、設立の背景や想いなど、いつでも振り返られるように書き留めておきたいと思います。

- 自己紹介 - 某スポーツ関連会社に勤め、某社会人サッカークラブで企画/運営をしながら、スポーツの本質的な価値とクラブチームが成せる唯一無二の価値に魅了され、それらを通じて関係する人々がお互いに協力し合って日々成長し、より豊かな明日を過ごせる、そんな人々をつなぐライフプラットフォームのような共育の場を創ろうとしている者です。

上記の通り、「人々をつなぐライフプラットフォームのような共育の場を創る」ことを目的とした新会社の設立になります。

設立の背景

高校卒業後、サッカー部同期で立ち上げた社会人サッカークラブ。高校選手権予選の悔しい敗戦からまだこのメンバーでサッカーを続けたい、そういう想いからスタートし、今年ではや21年目を迎えました。

高校の後輩だけでなくその友人など、毎年様々なバックグラウンドを持つ人たちが集まる一つの大きなコミュニティとして、サッカーをするだけではなく、チーム自体がとても貴重な出会いと経験の場となり、人として社会人として、チームを通じてとても充実した時間を過ごさせてもらっています。ふと気づくといつの間にかそれが生活の一部になりとても素敵な時間となっていました。

一方、チームメイトの中には続けたいのに結婚や子どもが出来たのを機にこれなくなってしまったり、仕事の関係で少し離れて繋がりが薄れてしまったりと、やりたいのにやれない・関わりたいのに関われない状況があることが非常に残念で、こういった環境を何とかしたい、欧米のようにスポーツが生活の一部として確立され、チームがいくつになってもサッカーが続けられる環境、家族そろって楽しめる場であって欲しいと強く想うようになりました。

このような直接的な繋がりが続くような環境を地元に作ることで、所属メンバーはもちろん、その家族・地域含めて関係する人たち全員が充実した時間・よりよい明日を過ごせるのではないか、それが地域貢献という形で実現できるのではないか、スポーツやクラブチームにそういった力があるのではないか、ということで、その実現に向けてスポーツビジネスを学ぼうと32歳の時の転職したのが第一歩目でした。


40歳になって想うこと
2020年という節目の年に40歳を向かえるので、「そこで自分のやりたいことを実現したい、それに向けた準備をしよう」と思い32歳の時にスポーツ業界に転職したのをはっきりと覚えています。

所属チームを単なるサッカーチームではなく、スポーツの枠を超え、地元に住む人々がより幸せに過ごせるための地域に根差した唯一無二のチーム、クラブチームの本質を体現するライフプラットフォーム型のチームにして、地域に貢献していく、そんな同じ想いをもったチームメイトと具体的に構想を練り出したのが約5年ほど前、各々が別の仕事をしていたこともあり、具体化までに時間を要しましたが、ようやく今年3月に新会社「株式会社 weclip」を設立し具体的なアクションに進みだすことができました。(実際は、2020年から具体的に動いているので、想定通り40歳の時に具現化することができました。)

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より豊かな明日へ

地元への貢献・地域活性化・経済貢献、、これって具体的にはどういうことか?

サッカーチームで地域貢献ということで、「Jリーグ目指すの??」とよく聞かれるのですが、結論的には「No」です。


チームは誰のもの?
プロを目指しJを掲げるチームが全国各地で出てきていますが、チームの目標が明確でインパクトがあるものの、多くのチームがその過程で様々な制約に葛藤していると思います。当初の選手や監督はごそっと入れ替わり、小さく支えてくれていたスポンサーもより大きなスポンサーに傾斜具合が変わっていき、「チームが主体で”収益・結果”が大事」という構図にならざるを得ないのが現状だと感じます。

我々が大事にしている価値は「人」であり、チームがあって人がいるというよりは、人がいるからチームがある、メンバーがいつまでも関われる、そこを大事にしたいと考えています。Jを目指すことで出てくる様々な「制約」に対処することで、実現できる価値も大きいと思いますが、失う価値も大きいと考えます。我々が大事にしたいのは、後者の価値です。

とは、いうもののやるからには上を目指します、目標があって勝つと楽しいですからね。そこに対して何が足りないのかなど、皆で模索することでチームも人も成長していくと思うので、永遠の目標はアマチュア最高峰のJFL参画、天皇杯に優勝してACLも優勝、そしてCW杯も制覇!というところでしょうか笑。

話がそれましたが、地域貢献には様々な形があると思います。その中で、「その地域に住む人々が今日よりも明日、少しでも豊かな日々を過ごすことができれば、その地域も自然と豊かになる(のでは)」と我々は考えています。

「豊かさ」や「幸せ」の尺度は人それぞれであり、そこの押しつけは出来ないですが、人々が「豊かさ」・「幸福」を感じる一つの大きな要素として、外的要因に左右されず自身の意志で人生を選べること、があると考えます。

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そのためにも、
自力を養い続けること」(自力:「知見」を備え、その知見をもとに「自身」で歩みたい人生の選択が出来る「力」)
・「自力を発揮し想いを実現する環境があること」(これは物理的な環境だけではなく、時間や人との繋がりや心のゆとりといった環境も含まれる)
これらが大切だと考えます。

一人よりも、より多くの人と繋がることで、より多くの選択肢とより多くの協力環境が得られ、自己選択の幅は大きく広がると考えます。

従って、我々の取り組みとして、より多くの人が繋がって共に育んでいける環境(=共育環境)を創って提供できれば、そこにいる皆がより豊かになり、結果的に地域に貢献出来るのではないかと結論づけています。

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共育環境とは

子どもだけでなく、大人になっても、お互いがお互いの知識などを共有し合うことで、一生涯成長し続けられる環境と考えます。縦の教育関係はもちろん、横の関係や斜めの関係など様々な教育の繋がりで「自力」を育むことが出来ると思います。

そんな共育環境を創るうえで、我々のバックグラウンドとクラブチームで20年近く共に活動してきたことは大きな強みで、「教育とスポーツの親和性」、「クラブチームと人との繋がりの親和性」は非常に強いため、これらを活かした活動が出来ると考えています。

<スポーツの本質的な価値>
・未来を切り開く人材育成、開発
・健康増進
・地域経済、内需、雇用の拡大

<クラブチームの存在意義>
・家族、学校や職場、地域、それらと違ったもう一つのコミュニティ
 それらを同じロイヤルティのもとに強く繋ぐもの

それが、我々の掲げる「”教育”と”スポーツ”を通じて共に成長できる環境づくり」であり、
①教育による共育環境の提供
②スポーツによる共育環境の提供 を具体的にスタートさせました。

▽教育による共育環境の提供

VUCAの時代、現代社会はより複雑で変容性が高く、正解を導き出すのが難しい時代と言われています。いい点とっていい大学に入っていい企業に入れば成功する時代ではなく、自分で課題を見つけ自分で答えを見出す力が必要となっています。

昔は、学校の中で完結される教育でよかったのですが、不確実性が叫ばれる今、多様化する問題に直面する中で、学校教育だけに頼らずに、むしろ学校教育と連携し、学校教育では学べないことを様々な大人たちが協力して提供するべきですが、そのような子どもたちが夢を育む「協育機会」が減少しているのが現状ではないでしょうか。

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その影響かは分かりませんが、ある調査によると、日本の子どもの約3割は、なりたい職業がない・決まっていないということで、他国に比べて圧倒的に夢を持てていない子どもが多くなっているようです。

我々としては、将来を担う子どもたちを、学校・家庭・地域が協力して育む「協育による新しい教育の形」をつくることを優先課題として取り組みを始めました。

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我々のような民間企業が入り、これら3つの教育の繋がりによる持続的な協育文化を創り出すことで、縦横斜めの繋がりができ、子どもと一緒に大人も共に育つ環境が出来ると考え、協育プラットフォーム「coedu(コエデュ)」として動き始めました。

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取り組みの詳細は、また別の機会に記載したいと思います。

▽スポーツによる共育環境の提供

創立21年を迎えたクラブチームを体系化し、クラブチームの本質を体現する唯一無二のチームとして、関わる人々が時間の経過と共に立場を変えながらも、様々な関わり方を生涯し続けられ、全員が楽しみながら共に成長し続けられる環境を創っていきたいと考えています。

クラブに関する子どもたちへの協育はもちろん、大人同士の係わりによる共育など、チームを通じた教育の循環と成長スパイラルを回していきたいと思います。

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こちらの取り組みの詳細も、また別の機会に記載したいと思います。

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございます。「共育環境」ということで、ぜひ様々な形で皆さまのご協力をいただければ幸いです。

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株式会社 weclip


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