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「あんたそれ、大麻じゃないの?」
人間、誰にだって言いたくない事やりたくない事知られたくない事はあるもので性別や年齢問わずプライバシーや人権は存在する。特に物心ついてから先は友情に恋愛、先輩後輩に上司部下と社会やコミュニティなど人との関わりが増えてくるほどそこには誰にも知られたくない情報というのが出てくるものである。知られたくない情報と言っても自分以外には全く影響のない情報もあれば、誰かの人生を奈落の底に突き落としかねない危険な情報までその数は人の数だけあると言っても過言ではない。故に人はこれらの情報を総じてこう呼ぶようにしている、秘密と。この話は僕の中の秘密の中でももう話しても大丈夫かなって思える秘密の話で、それでも今まで誰にも話したことのない内緒の話だからここだけの秘密にして欲しい。そう、あれは僕が近所のレンタルビデオ屋でアルバイトしていた時の事、その日は店長が休みでバイトの先輩と2人だったんだけどさ、その先輩が休憩から戻ってからの様子がさっきまでと違うことに僕は違和感を感じたんだよね。でも別に嫌な感じではなかったし、別人の様だとかでもなくてね、なんて言うんだろう、テンションが高いってゆうか、ノリが良いというか、とにかくいつもより何だか楽しそうに見えたんだよね。返却札を戻しに行ったきりなかなか帰ってこないと思ったら、かの有名な映画タイタニックをパロッたB級エロ映画(アダルトではない)「パイパニック」のパッケージを見てゲラゲラ笑ってたり、トイレ掃除に行ったら戻ってこないので見に行ったらトイレに貼ってあった「パイパニック」のポスターを見ながら「なんでポスター貼ってあんだよ!」ってゲラゲラ笑ってるし。とにかくたまにそうゆう日があることがあって、性格なのか病気なのか、何なのかって思ってて。だから職場の忘年会の時に思いきって先輩に聞いてみたんだよね。病気だったらごめんなさいって最初に断ってさ。そしたら先輩がこう言ってきたんだよね。あれはマリファナを吸っていたからなんだってさ。
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