浅さと広さ
浅さ
「浅いテツガク」の「浅い」は知識が無く知見が稚拙という自虐と同時に、むしろできるだけ表層に還元してこうという自分に言い聞かせたい意思。
例えば「男と女」。文学的にも学術的にも深堀りされるテーマ。
「男と女の間には深くて暗い川がある」し、生物学、心理学、社会学などの学術的知見も豊富。
「浅く」捉えるというのは、この「男と女」を例えば「単なる0と1とみなす」みたいな感じ。
「だから?」という話ではあるが、敢えてこの方向を広げる。
なんでも抽象化はできる
仮に男をビット「1」女をビット「0」とする。するとこの世はビットが立ったり消えたり移動したり演算されたりしてる「場」だ。
例えば自宅から会社への通勤は異なるアドレスへのビットのmoveだから、移動前後は異なる「情報値」を表現してる。
こう解釈すると人は「モノ」ではなく「情報」。「人類」は77億ビットが刻々と値を変化させる「情報系」だ。
広さ
地球というのは中心の熱を宇宙に捨てるために個体、液体、気体が循環する熱エントロピー系。
この熱エントロピーが情報エントロピーに変換された形が生物。系全体のエントロピー変換を効率化するために自身は低エントロピーな存在。100年前シュレティンガーがそんなことを言ってた気がする。
きっとこの情報エントロピーもまた循環していて、その極々一部を上記の「人類」と呼ばれる情報系が担っている。
男と女というビットが表現する情報が、暗い宇宙空間に浮かぶ青い基盤のメモリ上で何万年も発信され続けている。
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