決め手は五角形
僕が子供のころからずっと使っている、とても使いやすい箸を紹介します。
五角形乾漆箸(ごかっけいかんしつばし)といいます。
名前の通り断面が五角形で、この形がポイントです。
箸を持つ指は3本で奇数ですが、箸の角も奇数だと指が箸の面におさまりやすく、箸が手になじんでとても持ちやすくなります。
五角形の成形は機械ではできないため、職人が一膳ずつ手作業で削り出して、美しい形に整えています。
仕上げには、乾いた粉状の漆を表面に蒔きつける乾漆技法を用いています。
漆がついた部分にわずかな凹凸がつくので、麺類のようなツルツルしたものでも、すべりにくくて食べやすいんです!
漆を何度も塗り重ねては研ぐという工程を経ているので、とても丈夫です。
毎日の食事で気兼ねなく使っていただきたいです。