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輪島塗を強くする門外不出の粉
以前も紹介しましたが、輪島塗の下地に用いる「地の粉(じのこ)」は、輪島市だけで採掘される珪藻土(けいそうど)から作られています。
地の粉は輪島漆器協同組合に登録のメーカーのみが使うことを許されています。
米糊と漆に地の粉を混ぜて下地に使うことで、輪島塗の耐久性がグンと上がります。
また珪藻土は熱伝導性が悪いので、器の中に入れたものの温度が外側に伝わりにくいというのも、地の粉のおかげです。
地の粉が活躍するのは下地だけではありません。
器の表面に地の粉を蒔く「蒔地(まきじ)」という技法があります。
この小皿のように器の表面がザラザラするので、金属のフォークやスプーンなどを使っても傷がつきません。
洗うとき傷つかないように気を遣わなくてすむので、日常使いの器にピッタリです。