ウズベキスタン旅行 3日目
ヒヴァ着〜宿へ
ウズベキスタン3日目。ウルゲンチでおっちゃんたちにさよならして1人西の果てヒヴァへ。実に14時間列車に乗っていたので非常に疲れた。特に疲れたのはベッドで横になっていても体温で背中が暑くなり定期的に姿勢を変えないと辛いこと。寝台列車、暑さ以外はそこまで辛くなかったのでエアコンがある車両であれば別の国でまた乗ってもいいかなと思った。旅の出逢いもあるし。
ヒヴァについて電車を降りると凄まじく風が強く寒い。列車内が暑かったのでドレープシャツとショートパンツだったので降りてすぐ凍え死ぬかと思った。とりあえず駅舎に入ってトイレで下を着替えてスーツケースから上着を取り出して着替えた。ウズベキスタンは昼間は暑いものの早朝や夜は寒い。
ヒヴァの駅を出るとイチャン・カラに併せて作られたホテルなどの建物が出迎えてくれる。左右対称に作られていて美しく、見た瞬間に改めて遠くまで来たことを実感した。
駅からイチャン・カラまでは20~30分ほど離れており、普通の人はタクシーで移動するのだけれども写真を撮影しながら歩くのが好きなので歩いた。
西門をスルーして南門へ。取っていた宿は南門から歩いて5分ほどの距離。
こうして宿に。事前にBooking.comで8時頃に着くのでチェックイン前に荷物を預かって欲しいとメッセージを送っていた。宿に着くとロシア人のオーナーが出迎えてくれ、英語を話せるその娘に電話を掛けてくれた。Booking.comで評価が高い1人旅向けの宿を適当に取ったので着くまでよくわかっていなかったが家族経営のB&B的な宿だった。娘さんと電話で話すとお腹空いてる?と聞かれ、姉が朝食を用意するから無料で食べていいわよとのこと。お姉さんは英語を話せずウズベク語のみだったがとても優しい人だった。父に対してはスパシーバ・その娘に対してはラフマットと非常にややこしい家族だ。(恐らく母がウズベク人なのだと思う)
イチャン・カラへ
荷物を置いた後、先程の西門に戻りイチャン・カラ内のチケットを購入。
施設の見学チケット・ミナレットに登るチケット・城壁に登るチケットと分かれていて全て購入して3,000円くらいだったと思う。
イチャン・カラ旧市街は世界遺産に認定されており、昔の街並みが今のまま残っているそう。非常に写真の撮りがいがあった。路地好きにはたまらない街。
西門を入って少し歩くとジュマ・モスクが目に入る。どこかで聞きかじった情報によるとどこからでも前にいる聖職者?が見えるように柱が配置されているとか。200以上ある柱の一本一本に異なるデザインが施されているそうでウズベク建築の細やかさを感じる。
ジュマ・モスクを見終えて適当に街歩きを。
歩いているとイスラム教国の魅力の一つでもある猫を発見。ムハンマドが猫を溺愛していたらしく、イスラムの人たちは猫を皆で可愛がる文化があるそう。ゆえに殆どの猫たちは人に慣れているので人を見つけると脚に擦り寄ってくる。とても可愛い。
猫と戯れた後は再び歩いてカルタ・ミナルやクフナ・アルクへ。
クフナ・アルクは王の居城ということで確かにこの街の中では大きな建物だった。
その後もチケットを使って入れる場所に幾つか行ったものの学が無い・ウズベク語を読めない・英語の説明を読む気力が無いの3点セットで写真を撮りつつ流し見した。
その後別チケットを買ったミナレットにも登った。チケットを買ったときには知る由もなかったが、ミナレットの階段は凄まじく急かつ天井も低く登るのが極めて厳しかった。
とはいえ見張り台よりも高いこともあり登って写真を撮った価値はあったと思う。降りるのもなかなかに辛く、降りるとチケットチェックのおっちゃんが良く登ってきたなという顔で笑ってくれた。途中で降りるのも辛いので子供やお年寄りは買わない方が良いと思う。
ミナレットを降りてからは街中のスナップを撮影。観光地も良いのだけれども現地の雰囲気が伝わるようなスナップを感じたままに撮るのが好きだ。
その後はランチ。
イチャン・カラの中は高くてさほど美味くないと聞いていたので駅方面に戻ってみたもののレストランが殆ど無かったのでイチャン・カラの中心でプロフ・チキンシャシリク・ビールを頂いた。
ここでウズベキスタン初プロフだったがまあこんなものか?という感想。思ったより脂っこく無いし、以前自分で作ったプロフの方が美味しかったかも知れない。
シャシリクは炭火で焼かれていたのだが齧ると赤い部分が残っていたので赤い部分は丁重に残した。カンピロバクターにやられないか心配だったが無事でした。
昼食後は夜行列車であまり眠れず疲れていたこともあったので一度宿へ。2時間ほど睡眠を取って再び街に繰り出して写真を撮影して、最後残していた城壁のチケットを使うために北門へ。
ゲーム脳なのか城壁に登ると新作はここまで入れるようになったんすね、的な感動を覚えた。改めてこの世は究極のオープンワールドで行こうと思えば中央アジアにも来ることが出来るという当たり前の気付きを得た。つまりは行動次第。
城壁からの風景はマジック・アワーも相まってとても美しかった。結構な距離あるので200円くらいのチケットの割にかなり満足度が高いと感じた。※激キツミナレットは1,000円くらい
城壁を満喫した後はそのまま北門から出てレストラン探しへ。旅人のブログを見たところ北門を出た方に良いローカルレストランがあるとのこと。
向かう途中で話しかけてくれた家族。どこから来たの?ヤポーニャ?お前のカメラで俺たちを撮ってくれよ〜と。ウズベク人はおおらかな人が多い。
歩いていて見つけた良さそうなレストランで夕食を。ビールと夏限定のラグマン。緑の麺はヒヴァの属する地方の名物とのことでディルが練り込まれている麺だったはず。白いのはヨーグルトとマヨネーズを和えたようなソースで正直蛇足な味だった。上のトマトソースは美味でした。
食事を終えたらすっかり暗くなっていたので夜のスナップを撮りつつ宿に帰還。観光地と言えど明かりも少なくかなり暗かった。治安は良いので特段不安はないと思う。
ミナレットを拝み商店でビール2本を買って宿で飲んで就寝。
遠いウズベキスタンまで来た上にその中でも遠いヒヴァに来たのだなとしみじみ思いながら床に就いた。4日目はブハラに向かいます。一気に西まで行き東まで少しずつ戻ってくるスタイルの旅。
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