FFオリジンは想像以上に正統派死にゲーだった! PS5 DEMO クリアレビュー (STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN)
2021年6月14日 スクウェアエニックスのE3配信にて発表された『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN』(以下FFオリジン)は、仁王シリーズを手掛けたコーエーテクモのチームニンジャ開発のゲームだ。
以前からソウルライクなダーク路線のファイナルファンタジーが出るのではと噂されていたものが今回正式発表された形となる。
そんな本作の体験版がPS5向けにリリースされた。
早速クリアしたのでレビューしていこうと思う。
どうやらFF1の世界と何か関係があるようだが、私はFF1のことは全然詳しくないのでそこらへんの解説はできない。
チュートリアル
ゲームを開くと、設定画面へ案内される。
ここで少し驚いたのが、このゲームは死にゲーであるのに、
「Easy」「Normal」「Hard」
の三つの難易度設定があるのだ。
あくまでファイナルファンタジーシリーズということだろう。弱気な私はノーマルモードを選択した。
初めて死にゲーをプレイするという方も、死にゲーに慣れている方も自分に合った難易度を選び楽しむことができるのは非常に良いと思った。
逆になぜ今までの死にゲーにコレがなかったのか不思議だ。
設定を一通り終えると、チュートリアルへと移る。
この際、少しグラフィックの粗さに気づくかもしれない。
PS5独占の体験版というのだから、バイオハザード8の体験版『メイデン』のような、次世代機のパワーをフルに使ったものを想像してしまうと、肩透かしを食らうだろう。
決してグラフィックが悪いわけではないが、仁王2よりも少し良いかな...?と言ったくらいだ。
しかし、このゲームに美麗なグラフィックを求めて遊ぶ人は少数派であろうし、死にゲーの場合多少グラフィックが粗い方が画面が見やすく敵との戦いに集中することができるため、マイナスに捉える事はないだろう。
(記事内の画像は画質が悪いだけで、実際はもうちょい良い)
ジョブ
このゲームの主人公は三つのジョブがある。
一つは大剣士、これが一番オーソドックスなものになる。
大剣を振り回すわけだが、モンハンのように重く振り回すのではなく、クラウドのように...いやクラウドほどではないが、軽々と振り回すことができるので爽快感はバッチリだ。
二つ目は魔術師、杖で敵を殴ることもできるが...基本は中、遠距離からの魔法攻撃が主になる。
魔法は火属性や氷属性など種類が多く、敵の使う魔法やステージのギミックによって使い分けることになる。
左スティックによる魔法の切り替えが少しやりにくいと感じたが、慣れれば平気になるやもしれない。
三つ目は槍士、文字通り槍を使う。
私はこのジョブは一度も使用しなかったが、この三通りのジョブがある。
ゲーム開始時は大剣士しか選ぶことができないが、ゲームを進めるにつれて三つのジョブを切り替えることが可能となる。
本編
遊んだ感触としては、仁王を基盤に、FFの要素とSEKIROの要素を入れました、と言った感じだ。
グラフィックや操作性、ハクスラなどの要素は仁王から。
MPだったり、武器や装備などの名前はFFから。
ソウルバーストと呼ばれる要素はSEKIROの忍殺から。
「ソウルバースト」は、このゲームの大きな特徴だ。
連続攻撃などで敵のブレイクゲージを0にすることで、ド派手に敵を倒すことができる、つまりSEKIROの忍殺だ。
ソウルバースト↓
また、1ゲージ以上プレイヤーのMPが溜まっていた場合、ライトブリンガーという技を使用することもできる。
ライトブリンカー発動↓
この技を使用すると、敵のブレイクゲージを通常より多く削ることができるため、上手くいけば連続してソウルバーストを決めることが可能だ。
これが非常に爽快感があって気持ちが良い。
多くの敵に囲まれた不利な状況で使うと、一気に戦況を打開することも可能になっている。
他にも、プレイヤーはソウルシールドを成功させることで、一部の敵の技を回数制限ありでコピーすることができる。
ソウルシールドは敵の攻撃が自分に当たる寸前に○ボタンを押すことで発動する、ジャストガードのようなものだ。
例えば、敵のファイアをソウルシールドで防ぐと、プレイヤーは三発ファイアを打つことが可能となる。
これは非常に面白い発想であるし、戦いの幅や戦略が広がる面白い要素だと感じた。
マップは全体的に面白味はないが、ソウルライクの特徴であるショートカットだったり、セーブポイントが用意されており、しっかりとした死にゲーになっている。
ただし、マップ上の梯子を登る、宝箱を開ける、などのアクションをする際に使用するボタンがまさかのタッチパッド長押しなのは少し無理があると感じた。コレも慣れれば変わるかもしれないが。
ボス戦
今作のボスキャラは カオスとなる者 、どうやらFFファンからしたら おっ! となるキャラらしい。
死にゲーにおいて何が大切かと言われれば、私は『ボス戦の楽しさ』だと答える。
例えば、私の2020年ベストゲームだったSEKIROのボスキャラはビジュアルから戦い方まで個性があり、一体一体の戦い方や情報を鮮明に思えている。
ではFFオリジンのボス戦はどうだったのか、簡単に言おう。
最高だった!!
最高だった、ホントに。
このボスと戦っている時の私の脳内は
「バックステップしたから氷魔法くる!前ステして避けないと!」
「このモーションは三連続攻撃だ!当たったら絶対死ぬ!」
「この攻撃きたってことは..三回殴って避ける!」
「火の魔法使ってるから氷魔法で弱らせよう!」
こんな感じ。
一度死にゲーにハマったことがある人なら、この文章を読むだけでもゾクゾクするのではないだろうか。
最初は1/4も削ることのできなかったHPゲージが徐々に減っていく感覚、相手のパターンを完全に把握し回避が成功した時の感覚、そして何度も倒され積み重なったイライラが快感に変わる瞬間...
この死にゲーの醍醐味である要素が、このボス戦にはしっかりと盛り込まれている。
このゲームから死にゲーの沼にハマる人が続出するのが容易に想像できる。
味方キャラ
不満点を挙げるとすれば、味方キャラについてだろう。
PVを見た方はわかると思うが、このゲームには主人公の付き人?として2人のCPUキャラが同行している。
このキャラたちは戦闘時に一緒に戦ってくれるわけだが、正直言って必要がない。
なんなら敵が変にCPUを狙うことで回避やソウルシールドが成功しにくくなっており、邪魔と感じる時すらある。
ストーリー的には味方がいた方が面白いし、ゴツい男三人で冒険するという体験が魅力的であるのはわかるが、少なくともゲームプレイ中は必要ないなと感じた。
総評
FFオリジンは仁王とFFの要素をうまく融合し、Sekiroの要素を入れ込むことで、新しい死にゲーの形を作り出した。
難易度設定によって初心者から遊び慣れたゲーマーまで全力で楽しむことができるのは非常に良い。
ハクスラ要素の楽しさは仁王から健在で、自身の装備やジョブを変更しながらマップを探索するのは非常に楽しいし、ソウルバーストやソウルシールドなどの独自のシステムは非常に爽快感がありクセになる。
ボタン配置やCPUに対して少し不満は残るが、ベータ版だということを考慮すればさほど大きな問題でもないだろう。
ボス戦は最高に楽しく、「そうだよ!コレが死にゲーの楽しさなんだよ!」と眠っていたゲーマー魂に火をつけてくれた。
PVを見たときはそれほど期待していなかったが、遊んだら最高の作品になった。製品版の発売が楽しみでしょうがない。
以上FFオリジンのレビューでした、本当に楽しいゲームでした。製品版が待ち遠しいですね。
あと、今回は私が今まで書いたことないやり方で書いたので、すごく読みにくい記事になっていると思います、すみません。
やはり練習が必要ですね、これからも頑張ります。
それではまた別の記事でお会いしましょう、SeeYou!
(サムネ画像引用元:FFオリジン公式サイトより引用)
(記事内画像は私のゲームプレイ配信から撮ったものです)
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