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最終電車終着駅にいるお客を狙え!
深夜に確実にお客さんを拾えるつけ待ちスポットが、最終電車の終着駅です。ただ、ここで狙えるのは1台につき1組という一発勝負。送り届けた後に駅に戻っても、もうお客はいません。でもその一回がけっこう長距離だったりして、くじ引きのような面白さがあります。そこで僕は郊外までお客さんを乗せてきた場合に限り、ゲーム感覚で近くの駅にクルマを寄せます。
僕の営業テリトリーにある最終電車の終着駅はJR中央線の三鷹駅、小田急線の経堂駅、京王線の桜上水駅、京浜東北線の蒲田駅、西武新宿線の上石神井駅、地下鉄東西線の東陽町駅です。
実際にあった桜上水駅のケースだと、平日0時台に桜上水駅から高井戸まで送り、降ろしたときは0時50分でした。京王線の最終電車が桜上水駅に来るのが1時4分(当時)なので、さっそく勝負に向かいました。終電が到着した直後に桜上水駅に着くと、すぐにスーツ姿の男性が乗ってきました。行先は百草園です。深夜料金で1万円相当ですから大当たりです。聞くところ、新宿で飲んでいて百草園行きの終電を逃し、とりあえず桜上水まで来たとのこと。新宿と桜上水だとそんなに離れてないので新宿から乗ってもよかったのでは?と伝えると、乗車料金を少しでも安くしたかったという回答でした。終着駅で拾える長距離客はほとんどがこのパターンだといえます。
また、郊外に向かう最終電車が出た後の都心のターミナル駅も狙い目です。上野駅、品川駅、池袋駅、渋谷駅あたり。つけ待ちしているタクシー台数も多いですが、乗り場の列も長いので数十分待機すればほぼ必ず乗せられます。近場へのお客さんも多いですが、運がよければ長距離が期待できます。渋谷駅では中央林間までのOLを乗せたことがあります。やはり新宿で遊んでいて、田園都市線の終電を逃したとか。山手線はまだ動いてたので、とりあえず田園都市線の発着駅の渋谷まで移動したそうです。渋谷から中央林間までは深夜料金で1万3000円。新宿から乗っても+1000円ぐらいです。不況の中、1000円でも節約したいという心理が特に若いサラリーマン、OLの間で顕著だったようです。