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羽田空港でのつけ待ちは要注意!

タクシー運転手の稼ぎは「良いつけ待ちポイントをたくさんもっているかどうか」で大きく差が出ます。僕の経験上、つけ待ちポイントとして成果が上がるのは、自分しか知らないような隠れた有料ポイントです。逆に上げにくいのは駅やデパート、空港のタクシー乗り場のような比較的ポピュラーな場所です。タクシーの数も多く、よほど客足の回転が良くないと順番待ちでかなりの時間をロスします。

なかでも一番の「魔の場所」は羽田空港です。国内線第1ターミナルと第2ターミナルの間にある高速のサービスエリアのような駐車場の端に、タクシー運転手待機所の建物があり、つけ待ち運転手の憩いの場所になっています。羽田空港はタクシー乗り場のつけ待ち台数が決まっていて、そこが空くまで運転手は待機所に回って待機し、空くと空港サイドから「乗り場に移動するよう」アナウンスが入ります。それまで運転手は待機所でドリンク片手に談笑しながら待っていればいいのです。

空港乗車は1万円以上の長距離も出やすく、一度味を覚えるとつい「羽田にいるのがいい」という誘惑にかられます。でも、羽田のつけ待ちで順番が来るのはせいぜい3時間に一回ぐらい。21時間の勤務で4~5回しか稼働できません。お客さんがすべて7000円以上であれば平均的な営収は稼げますが、蒲田や大鳥居とかで降りられると2~3千円にしかなりません。これが続けばまったく稼げないでその日が終わってしまいます。そんなわけで僕は、羽田に送った際のついで以外は、ここでのつけ待ちはやらないようにしていました。

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