稼ぎたいなら都心の営業所に勤務せよ!
タクシー運転手は、勤務する営業所が登録している営業区域内でしかお客さんを乗せられません。なので、ガッツリ稼ぎたいなら、東京地区(23区中心)もしくは神奈川県京浜地区(横浜市、川崎市、横須賀市、三浦市)のどちらかに登録している営業所勤務をお勧めします。お客さんの数は人口密度に比例します。人口の少ない地域にはお客さんもほとんどいません。
なお、同じ東京地区であっても、都心にある営業所と郊外の営業所では営収に差がでます。たとえば、荒川区、足立区、葛飾区だと都心のような大きい繁華街が少ないので、利用客も限られます。ならばと、そこからお客さんの多い都心を目指せば、その移動時間が実務時間から失われてしまいます。郊外でも自分の営業スタイルに合った地域があるなら心配無用ですが、これから新しく営業所を選ぶ人は、こんな事情も考慮したほうがいいです。
ちなみにタクシー運転手が稼げる金額ですが、東京地区勤務で普通に取り組めば、最低でも額面で月40万円、年収で500万円はいけるはずです。上限は、東京で800万円くらいでしょうか。むしろ、法令で定められている乗車時間制限から逆算すると、これ以上の額を稼ぐのは個人タクシーにならない限りは難しいです。
地方の運転手の場合、東京地区の運転手のようには稼げません。同じ東京都でも多摩地区では額面で月30万円稼げれば御の字だそうです。埼玉、栃木、群馬、茨城といった関東北部はもっと厳しいとか。大阪や名古屋といった大都市でも全然儲からないという話も聞きます。なので、東京地区には全国から出稼ぎ運転手が集まってきます。僕の周りでも、遠くは三重県や福岡県から来た人もいて、慣れない街で頑張って運転していました。
ちなみに、地方で唯一稼げるのは京都だといわれています。観光に訪れる外国人客の利用で成り立っているそうです。修学旅行前には、視察で訪れた旅行会社や学校の先生たちが貸し切りで使ってくれるおいしいパターンもあるのだとか。