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#29 【実例】稼げなくなって辞めてしまうメカニズムとは!?(前編)

みなさん、こんにちは。流し(ながし)です。
現役で都内のタクシードライバーをしており、
そのかたわらタクシードライバーの転職エージェントの活動をしています。

今回はタクシードライバーで稼げなくて辞めてしまった人の実例を書いていきたいと思います。


■はじめに

実際に私の仲間で稼げなくなって辞めてしまった方がおりますのでどうして稼げなくなってしまったのか、順番に書いていきたいと思います。

ただ辞めてしまった仲間も現在、違う仕事をしていますが生き生きと過ごしていますので辞めてしまったことが悪という意味合いで書きたいわけではありません。

ただ現在タクシードライバーをしていて、自分はしっかりタクシードライバーを続けて稼いでいきたいんだ。という方やこれからタクシードライバーとしてデビューする方にとってはこの記事を読むと、予防ができるかもしれません。

それでは参りましょう。

■タクシードライバーとして稼げなくなり辞めてしまうまでのメカニズム

実は最初から稼げなかったわけではありませんので時系列で書いていきます。

【phase1】タクシーは楽しい

未経験でタクシーを始めたので最初は楽しくてたまりません。私も新人の頃がなにもかもが新鮮でまるでゲーム感覚で(※ふざけているわけではありません)仕事をしていてお客様をお乗せするのが楽しくて仕方ありませんでした。また毎回売上がどこまで上がるか自分との闘いみたいな感覚で必死に仕事をしていた気がします。

この方もそうでした。連絡をお互いに取りながらしていたのでお互いに生き生きしながら仕事をしていました。ですので苦手なエリアとかそういった概念はなくどの場所でもどんな方でもバッチこいみたいな感覚でお乗せしていました。ですので最初は必死に更に楽しく仕事をしていたので売上は社内でも上位の方でした。

【phase2】違反が積み重なる

新人の頃は違反をしてしまうのは誰もが経験することです。なぜならリスクを考えず必死にお客様をお乗せすることだけに集中してしまいがちですし、この一時停止はよく取り締まりをしているとか、この横断歩道は歩行者妨害で捕まるのをよく目にするなどとか、経験値が少ないのでどうしても捕まりやすいのです。

私も3年目の今でこそ免許に傷はありませんが、乗務してわずか1か月で3回も捕まってしまいました(※これは頻度が多すぎです。私の場合、都内を走ったことがなかったのと、ペーパードライバーだったのもあり気をつけるべき箇所に頭が向けられていなかったのが原因です。)。ただ違反を重ねると自分が不注意になりやすい点の共通点が見えてきて、自分なりに再発しないしくみを作れば違反は一気に減ります。

少し話は脱線しましたが、この方も私ほどではありませんが、デビューして1年以内に軽微な違反を繰り返してしまい、前歴まではつかなかったものの点数が積みあがってしまいました。

【phase3】違反が怖い。同じ駅のつけ待ち専門になる。

私の場合は違反が積み重なっても、営業手法を変えたり、積極的な動きを消して売上を犠牲にして違反の撲滅を図るという考え方は全くしませんでした。点数が積み重なろうが営業エリアは全く変えず、がむしゃらに変わらず仕事をしていました。ただがむしゃらに営業はするのですが、冷静さも引き出しから出し、【指さし確認をしてから進行する】というのを徹底して売上を下げずになんとか1年間無違反を達成し免許が綺麗になりました。

ただこの方は考え方が違いました。違反点数が積み重なる前には都心に飛び込みどんなエリアでもお客様をお乗せしていましたが、違反点数が積み重なると、とある郊外の1つの駅のつけ待ちを専門で行うようになりました。

なるべく自分の得意なエリアだけで仕事をしたら地理も詳しいので違反リスクが減るだろうと考えたのです。

実際それは功を制し、私よりも早くに1年間無違反を達成し、免許が回復しました。

実際このやり方で他の先輩も免許を回復させるので成功していますが、このやり方には欠点があったのです。

【phase4】稼げなくなる

あれほど都内にガツガツ入り、稼いでいた仲間ですが郊外の同じ駅のつけ待ちの専門になってしまったので、都心に入ることは無くなってしまいました。最初のうちはその駅周辺だったり、都心でも得意であった新宿には深夜だけ参加したりはしていましたが、都心は事故リスクも増えるなどとリスクの方に目が行ってしまうようになり、しまいにはつけ待ちのお客様をお乗せしたら回送でその駅まで戻ってくる形になってしまいました。当然最初は取っていた無線も取らなくなりました。

免許が回復したらまた都心にも繰り出すと話していた仲間ですが、いざ免許が回復しても足が都心に行くことはなくなっていました。

都心の道路を走っていなさすぎて、地理不安があり接客も怖くなってしまったと話していました。

こうして完全にその駅のつけ待ちオンリーのタクシードライバーが誕生しました。

いかがでしたでしょうか。本日の記事は以上になります。
次回の記事に続きを書いていきたいと思います。https://note.com/taxi_nagashi/n/n7b8639aa956d

最後まで読んでいただきありがとうございます。
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