#63 【実体験】常連さんを持つデメリット5選
みなさん、こんにちは。流し（ながし）です。
現役で都内のタクシードライバーをしており、
そのかたわらタクシードライバーの転職エージェント活動をしています。
前回の「#62 【実体験】常連さんを持つメリット7選」では常連さんを自分で抱えているメリットを書きました。
今回は前回の記事とは対称的になりますが常連さんを抱えているデメリットについて記載したいと思います。
それでは参りましょう。
■常連さんを持つデメリット5選
①時間が束縛される
出庫してすぐの案件でしたら時間が束縛される感覚は少ないですし、仕事の途中に案件がある場合に比べてロスが少ないのであまり感じにくいですが、仕事の途中にある場合は時間が束縛される感覚が強いです。
今日は○時に案件があるからこの時間までにだいたいこのエリアにいないと間に合わない。ということはこの時間までに昼休憩を消化していないと後半休憩時間が圧迫するから気をつけないといけないな。
など上記のような具合で案件の約束があることによって時間の柔軟性がなくなります。
②時間単価が下がる可能性がある
ある程度単価が担保されていたり、お客様の降車地が都心でしたり、次のお客様が10分以内に乗るような場所でしたら良いのですが、そうでない場合時間単価が下がる可能性があります。
例を出してみます。
歌舞伎町で営業していて
13時に迎え先が東京ドーム、送り先が志木駅の案件だとします。
まず歌舞伎町から東京ドームまで回送で迎えに行くと少し余裕をみても約30分。東京ドームから志木駅まで日中なので渋滞も加味するとおよそ約90分。志木駅は東京23区で営業しているタクシードライバーにとっては区域外で営業ができないので区域である成増あたりまで戻るのに20分。
合計30＋90＋20＝140分 の時間がかかります。
東京ドームから志木駅までおよそ25㎞あるので渋滞も
加味すると約11,000円。
1時間あたり4714円の仕事になります。
悪くはないですが良いとは言えない数字になります。さらにその時にいる場所が成増あたりになるのでアプリの仕事が入らなければ手上げのお客様は日中少ないのでだいぶロスになります。
一見すると11,000円の案件をやって良い仕事をしているかのように見えますが、この案件の為に時間もエリアも制約されていて、尚且つ案件が終わった後にいる場所が都心ではなく営業区域外ですと次に繋がるまでに時間がかかりますのでかえってロスになります。
③案件の約束があるので出番変更ができない
お客様との約束はいくら自分の常連さんといえど簡単に破ることはできないと思います。ですので案件が入っていなければ出番を変更したい場合ですとか体調が悪い時に休むことができますが、案件が入っているとそうはいきません。シフトの自由度が若干なくなります。
④お客様との連絡のやりとりが発生する
タクシードライバーであるメリットの一つに仕事以外の時間に仕事のことを考えなくてよいというメリットがあります。私は過去に営業職を経験してきたので休日問わずお客様や提携先の会社様から電話が来ることは日常茶飯事でした。しかしタクシードライバーはそんなことは基本ありません。しかし、常連さんを抱えていますとどうしても休日に常連さんから連絡が来ることがあります。
⑤迎え行く場所を意識しながらの営業になる
出庫してすぐの案件でしたら上記のようなストレスはないのですが、営業中の途中ですとその迎え先を意識しながら営業をすることになりますのでフリーの時より頭の向きに制約がかかります。
例を出してみます。
先程と同じ13時に迎え先が東京ドーム、送り先が志木駅の案件だとします。今、あなたは11時に恵比寿駅にいると仮定します。となると2時間後には東京ドームに行かなければなりません。そんなに時間にゆとりはないです。この場合はもう東京ドームに頭を向けて走りお客様をお乗せしながら迎え先になるべく実車で近づいていくのが無駄がありません。ですので本来、案件がなければそんな制約を受けることがなく、頭の向きは自由で営業することができます。
このように案件があることによって頭の向きが制約されてしまうのです。
いかがでしたでしょうか。本日の記事は以上になります。
最後まで記事を読んでくださった方誠にありがとうございます。
次回は常連さんを抱えるべきかの判断基準について書いていこうと思います。
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