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「タクシーが移動以外の価値を提供するには」JTEA会報 #15
2020年代、タクシーという移動手段はエンタメに変わっていく可能性を秘めていると思っています。
その可能性を実現するための協会を立ち上げました。
「タクシーを移動手段からエンタメに変えていく」
日本タクシーエンターテインメント協会(JTEA)
発起人 ヨナシロ
です。
今回の記事で「タクシーが移動以外の価値を提供するには」についてお送りします。
当協会は
「タクシーをエンタメ(面白い存在)にする」ことで
「より良いタクシーの利用体験を創る」ことを目的としていて、
映画、ゲーム、漫画、. . . . 「タクシーに乗る」という新たなジャンルの確立を目指し、タクシーの隠れた面白さを全て炙り出していきます。
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前回の記事
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今後のタクシーは「移動」だけなく、
「移動+コンテンツ」
もしくは
「タクシー」=「コンテンツ」
としての価値を持つべきだと考えています。
その理由は、コロナウイルスによる外出自粛等により
“移動を必要としなくなる社会”へと変化すると考えているからです。
移動需要がゼロになると言う認識ではありません、レジャーやショッピング等の移動は変わらず存在すると認識しています。
しかし移動が減る状態で、移動のみを提供することは
需要を失うことになります。売上も減少します。
【“移動”を提供】-【移動を必要としない】=【需要が減る】
『“移動”以外の価値創出』は長期的に見て非常に重要な施策です。
――
「移動+コンテンツ」の価値
――
タクシーにおける現在の「移動+コンテンツ」を挙げると、
タクシーの車内空間、車外空間(観光)
が主な取り組みで、様々な施策が行われています。
しかし、それらは移動を目的としたうえで付随するものです。
「移動+コンテンツ」を同じ移動手段で考えてみます。
電車の場合、
電車の車種を好む人がいて、
それも、各駅、特急、新幹線、寝台と分かれますし
電車の路線図を好む人がいて、
電車の車掌さんの挨拶を好む人がいて
電車の音を好む人がいて、
電車の見た目を好む人がいて、
電車で見える景色を好む人がいて、
限りないほどに出てきます。
この時にそれぞれの目的は電車での『移動』ではありません。
タクシーの場合は
タクシー運転手との会話は移動するついでにすることが多く、
タクシーから見える街並みも移動するついでに見ています。
タクシーの見た目に喜ぶ人もおらず、
(自動車全般としてはいる)
タクシーの車内広告を見たくて乗る人も存在しません。
同じ移動手段です。
運賃の差はありますが、上記の電車の場合は人によってはウン十万とかけて
電車を追います。
乗る頻度、距離等で考えても、
乗る回数が多ければタクシーを好きになるかと言えば別です。
タクシーにどれでけ乗る方でもオタクという方はほぼ存在しません。
距離で見ても
山手線は新宿から渋谷まで行きます。
タクシーも新宿から渋谷の距離をお送りすることはあります。
ほぼ変わらず、人の目に映っています。
これらは、シンプルにタクシーを好み『移動』以外の価値を提供する設計が出来ていないことが見えてくると思います。
そのタクシーで行える価値と言えば大まかに三つあると考えています。
『人』『技術』『地域』です。
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『人の力』『技術の力』『地域の力』
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『人の力』は、運転手です。
運転手との会話はもちろんですが、その運転手がどこ出身で、
どんなことが好きでといった少ないプロフィールだけでも
お客様との意外な共通点を見つけることが出来ます
元プロ野球選手の運転するタクシーも存在します。
プロ野球ファンならば乗ってどう反応するかは想像がつくと思います。
例を挙げるとタレントの伊集院光さんがタクシーを利用した時の体験談です。
やっぱりそうだった。
運転手さんは、僕が一番熱心に野球を見て
それこそ選手名鑑の端から端まで穴が空くほど読み込んで
全球団の選手を背番号順に暗記していた時代の選手だった。
引用 「伊集院光とラジオとブログと」
このように、タクシーは運転手とお客様それぞれに存在する嗜好であらゆるコミュニケーションが生まれる場だと考えます。
名前の横に趣味を入れるだけで変わる可能性があることです。
少なからず印象が良いとは言えないタクシーで、親近感を与えられる部分は必要だと考えています。
『技術の力』は、車内空間と車外空間を技術を利用し活かすことです。
車内広告があるように、タクシーの車内は積極的関心度の高い空間です。
その空間を利用した施策はこれまでも行われていますが、タクシー=〇〇
と言えるほどのひとつの価値を作り上げた方が良いと考えています。
当協会としては広告としてでなくショートフィルムシアターが長期的に見ても受け入れてもらる可能性のあるモノだと考えています。
車外空間は、観光地であれば客席前にあるタブレットを利用してで窓の外の景色の情報をお伝えする方法を取ることも可能です。
また、窓の外に見える景色を映像として変換する技術があれば
東京を走りながら江戸時代の風景を見せることが可能になるかもしれません。
『地域の力』は、その街の特性です。
上記の“技術”と重複しますが、外の景色である街並みを活かすことが出来れば観光の乗り物として利用される可能性が高まります。
「観光タクシー」として存在する別のサービスではなく、
その辺のタクシーに乗ることで「このあたりの観光情報を知ることが出来る」というのは
観光客にとって身近に観光を楽しめる必須な乗り物となります。
博物館や動物園で案内をすることがあるように、
街を案内出来る乗り物として存在することで移動以外の需要を喚起します。
全国各地でのスタンプ収集や謎解き等の仕組みを乗り入れたり、電車の路線図の知識を網羅するように全国の土地の歴史・文化を網羅する人が
学者でなくても出てくるかもしれません。
映画やドラマのロケ地、幕末に絞ったスポット、芸術関連の建造物、歴史的建造物等、街にはあらゆるストーリーが存在します。
東京のみならず、各地で行える試作です。
これらを、協会として提案していき、
実現に動いてまいります。
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「地方のタクシーの提供できるサービス」について
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