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【東京】タクシードライバー今後の予想と展望

みなさん、こんにちは。
タクシーチャンネルのげん太です。
本日は、これからのタクシードライバー【東京】予想と展望について書いていきたいと思います。私は東京で6年半タクシードライバーをやっているのですが、今までの話も前置きとしてお伝えします。

【前置き】今までの東京タクシードライバー。会社選びと営業スキルがあればずっと稼げていた

今までのタクシードライバー、特に東京は「会社選び」「営業スキル」がある程度あればしっかり稼げている仕事でした。私も月収で50万円以上はずっともらってきています。今「タクシーが稼げて、いいみたいだ」と思っている人は一度落ち着いて欲しいなと思います。昔からそこそこ稼げている職業です。時間の使い方もすごく自由な仕事です。今は時代の変化と共にタクシーも進化しています。配車アプリやキャッシュレスなどの営業ツールが発達しより稼ぎやすくなっていると感じます。稼げているのは今だけではなかった、という背景があっての『これからのタクシードライバー【東京】予想と展望』です。


「東京」の移動需要がある限り、タクシーの需要は旺盛


日本の首都である「東京」の移動需要は年々増加しています。その理由は、地方からの人口流入、日本を代表する会社法人の本社機能があって社交場の強さ(銀座等)、東京では増え続けている富裕層、インバウンドによる旅行客の増加からです。これらの要因が東京のタクシー移動需要を支えています。東京で人が移動するときには、電車、バス、タクシーがありますが、タクシーは1キロあたりの移動単価が最も高い乗り物です。東京では自家用車を持っている人がほとんどいないためタクシーを頻繁に利用しています。私の友達は東京の晴海という場所に住んでいますが「タクシーを毎回使う方が車を所有するよりも安い」と言い切っています。

普段から街を見ている私が今後のタクシー需要予想をすると、人流がある限り東京のタクシー需要は旺盛な状態が続くと思います。タクシードライバーとしてコロナ禍を経験しているので、人流がなくなった街も知っています。(コロナ禍でも一定数の移動需要はあって、それなりに稼ぐドライバーもいました)

インバウンドだけでなく、酷暑、ゲリラ豪雨や台風による需要の増加

東京の外国人旅行客も年々増えています。インバウンドの需要は積極的に狙っていくべきだと思いますが酷暑、ゲリラ豪雨や台風によるタクシー需要の増加も見逃せなくなってきました。昔の日本と違って気候が亜熱帯化しています。東京は雨や酷暑に弱い街なので、屋根がついていてドアツードアの移動ができるタクシーの需要は、天候が悪ければ悪いほど求められています。異常気象や大雨の時は安全運転が大変ですが、お客さまは多く稼げる時間帯です。悪天候時の運転は疲れが溜まりやすいので無理せず休憩しながら売上を積んでいきましょう。

アプリ配車や「二種免許の縛り期間なし」の待遇の改善

東京のタクシードライバーは、コロナ後アプリ配車による売上向上や二種免許の2年縛りがない会社が出てきました。(二種免許の2年縛りとは、二種免許を会社負担で取得した場合、2年以内に辞めると二種面費用等を一括返済しなければならないというルール)従来は流し営業ができなければ、売上を上げにくい状況でしたが、今はアプリ配車の力を半分程度借りながら営業することができます。日本の配車アプリはクオリティがイマイチだったのですが、海外の配車アプリを真似た連続配車なども始まりました。2年縛りがない会社、2年縛りがある会社(全体の9割以上)、それ以上の年数縛りがある会社もあります。2年縛りをなくしたタクシー会社は自社の研修教育制度の良さに自信があるんだなと思っています。(人がやめない会社は結構あります。逆に教育や研修をしっかりやっている…と言っても人がすぐに辞める会社も多いので素人にはいい会社の判別が難しいのが現実です)

東京ではタクシードライバーの待遇改善が大きく進んでいると感じています。私が入社した6年前は2年縛りもしっかりありましたし、研修なんて適当で、横から見て覚えてね…!みたいな感じでした。

ライドシェアと自動運転について

私はライドシェアの力を借りないといけないと思っています。私がnoteを使って情報発信している理由は、東京のタクシードライバー職の魅力を伝えることと、真っ当な仕事としてタクシードライバーに興味を持ってくれる人が増えて欲しいからです。(今も空車が少なくタクシーに乗れないお客さまは多い)現場目線での情報発信を2年前からずっと続けていますが、タクシードライバーが増えるスピードよりもお客さまの需要が増えるスピードの方がずっと速いと感じています。特に大雨やゲリラ豪雨など突発的なタクシー需要にはタクシーだけではとても対応できません。そういった時間帯、繁忙帯はライドシェアには手伝って欲しいなと思っています。東京駅の八重洲から佃リバーシティなど、あるあるなルートに関して自動運転タクシーのシャトル輸送もいいかなと思っています。(歌舞伎町から抜弁天も自動運転タクシーのシャトル輸送で良い)二種免許である私たちタクシードライバーはタクシーしかできない売上の上げ方(流し営業やアプリの併用、法人チケットなど)をして、接客と安全の品質を落とさないようにやっていきたいですね。

どんな時代であれ変化はあります。時代の変化に怯えて、保守的になったり変化から逃げようとするのではなく、目の前のことを淡々とこなして周りからの信頼を得ること、そしてチャンスに波乗りしてやるくらいの人の方が魅力的だなと思っています。まずは何をするにも、何を思うにもその業界に入って1日でも早く基礎的な仕事をマスターして1人前になることです。未経験の新人さんはそこからです。

ハイヤーのようなタクシー、ロボットのようなタクシー

今後の予想です。今後は「ハイヤーのような接客を大事にするタクシー」と「ロボットのようなスマートなタクシー」の二択になると思っています。個人的に強く思うことは、ロボットのようでありながら必要最低限の接客サービスを確実にスマートにこなすタクシーというのが大多数になるでしょう。働き手からしても難しいコミュニケーションを取る必要もなく、ナビや配車アプリで確実にスピーディにお送りできる。お客さまも快適な空間で自分の時間を過ごせるので都会的なお客さまに対してフィットするかなと思います。

一方でハイヤーサービスといった移動フルサービスの需要は増加するでしょうし、私が死ぬまで働く(それこそ40年とか)としたらタクシーよりもハイヤーの方が将来性があるでしょう。とはいえ、東京で働くとなると会社選び、営業スキル、モチベーションの3点セットが揃っている前提ですが「ハイヤードライバー」よりも「タクシードライバー」の方が年収やプライベートの時間は優れているかなと思っています。

勤勉な人は成功しやすい。東京のタクシードライバー

私は6年半、東京のタクシードライバー業界でさまざまなタクシードライバーを見てきていますが、「勤勉」な方は成功しやすいです。タクシードライバーの仕事は1人で仕事をするのでサボれる、売上の分析をしない、やる気のあるなしが売上(数字)となって自分に返ってきます。単純ですが、努力をしないドライバーは稼げない。この傾向はこれからも続いていくのではないかと思っています。たまたまの高い売上はずっと続かないです。高い売上には必ず裏付けがあって、時間毎の小さな目標があります。今だと1時間のメーター料金で昼は4,500円以上、夜だと7,000円以上のメーター料金を最低目標にすると良いでしょう。売上というのは最初からできるものではなく、経験やスキルがついてくると徐々に上がってくるものです。(しっかりと土台があれば売上は下がらなくなります)なので、最初の基礎的なスキルをしっかりと学ぶことが大切です。世の中、何の仕事であってもお金を稼ぐことは大変ですし、何をするにもお金が必要です。甘い話はない、自分で頑張るんだと覚悟を決めた勤勉なタクシードライバーが東京では成功しています。私の周りでは月11~12日の勤務で600~800万円程度の収入を得ながら、自分のプライベートな時間も大切にしている人ばかりです。収入をもっと欲しいという人は私の知り合いで1,200万円くらい稼ぐドライバーがいますが、特殊な人です。どんな人か知りたければ、直接会った時にでも聞いてください。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。

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