選択肢は二つではない
こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。
むかしむかしあるところに、とても真面目な木こりがいました。
ある日、いつのもように鉄の斧で木を切り倒していたところ、手を滑らせ斧が近くの泉に「ドボン!」と落ちてしまいました。
鉄の斧はあっという間に水の底に沈んでいきます。
木こりは仕事が出来ず困り果ててしまいました。
そのときです。
キラキラと水面が光ったと思ったら水の中からたいへん美しい泉の女神が現れたのです。
女神は木こりを見てこう言いました。
「あなたが落としたのは金の斧ですか?それとも銀の斧ですか?」
見ると女神の手にはピカピカに光り輝く金の斧とツヤツヤに輝く銀の斧が握られています。
しかし木こりは首を振りこう答えました。
「いいえ、どちらでもありません。私が落としたのは鉄の斧です」
それを聞いた女神は微笑みこう言いました。
「なんと正直な木こりでしょう。褒美に全ての斧を差し上げます」
話の途中ですが、これはイソップ寓話のひとつでもある「金の斧」のお話です。
この「金の斧」は「正直に生きましょう」ということを教訓とした有名なお話ですが、実はもうひとつ教訓があります。
その教訓とは
選択肢は二つではない
です。
木こりは女神から「落としたのは金の斧か?それとも銀の斧か?」 と選択肢を提示されますが、そこにはない第三の選択肢である「鉄の斧」という答えを選びました。
つまり答えは提示された選択肢から必ず選ばないといけないということではないのです。
よく「食べるならうんこ味のカレーかカレー味のうんこか」という問いがありますが、あれは「究極の選択」という前提でネタとしてやっているから成立するのであって、真面目に考えたら特殊な人以外は「どっちも嫌、美味しいカレーを食わせろ」という「選択肢には無い答え」になるはずです。
これは違う見方をすれば相手が設定した選択肢のみで物事を考えると、本来自分が選ぶはずだった答えとは違うものを選んでしまう場合があるということですから、十分に注意すべきでしょう。
選択肢はあなたが作るものであって、相手に作らせてはいけません。
でも知らぬ間に相手に選択肢を作られ、本来自分が選ぶはずだった答えとは違うものに誘導されることはよくあります。
例えばこちら。
試しに「増税反対」と言っている人に
「じゃあ保険料引上げと消費増税の2択しかないとしたらどっち」
と聞いてみてください。
さっきまで増税反対と言っていたのに選択肢を設定されるだけで、様々な理屈を付けながら「社保増税だ」「いや消費増税だ」と増税の話を始める人が出てくるはずです。
「法人税減税の代わりに消費税は増税された」というのもそうです。
この話をすると「消費減税して法人税は増税すべきだ」と言い出す人が現れますが、説明するまでもなく「法人税は増税すべきだ」は「増税反対」ではなく「増税賛成」です。
もしそうなった人は賛成反対以前の問題として「質問のされ方で意見が180度変わってしまった」ということを自覚すべきでしょう。
本当に「増税反対」なら「じゃあ保険料引上げと消費増税の2択しかないとしたらどっち」と聞かれても、「金の斧」のように
「どっちも反対」
でしかありません。
「増税反対」は法人税だろうが消費税だろうが何税だろうが「増税には反対」でしかないのです。
もちろん私は「全ての増税に反対、全ての減税に賛成」の人ですから、どんな選択肢を出されても
ごちゃごちゃうるせぇ!減税しろ!
でしかありません笑
これは「民主党政権は悪夢だったのか」も同じです。
この議論においては知らない間に「自民党政権と民主党政権のどっちかを選べ」という選択肢を提示されていることに多くの人は気付いていません。
当然「うんこ味のカレーかカレー味のうんこか」で選ぶ必要は全くないのですから、例えば
「どっちも悪夢です。吏党ではなく民力休養、政費節減を掲げる民党が良いです」
という答えで構いません。
何度も言いますが、選択肢は二つではないのです。
相手が提示した中から選ぶのではなく、自分の考えを言いましょう。
そしてその時は、自分に嘘をつかないようにしましょう。
「増税反対」なら「全ての増税に反対」と言うべきです。
逆に「〇〇増税なら賛成」という人は胸を張って「増税賛成!」と言いましょう。
それが誰でも知っている「金の斧」の話の「正直に生きましょう」という教訓なのですから。
ということで、今日の記事はここまで。
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