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「正しい言葉」を使いましょう

※お知らせ※
減税新聞では有料記事設定をさせて頂いていますが、筆者のやる気の源であるプリン代になる投げ銭的な意味合いですので、記事は全文最後まで無料でお読みいただけます。

こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。

今日はこちらのニュースから。

こちらは「2011年11月」のニュースです。

くれぐれも10年以上前のニュースであることを理解したうえで記事を読んでみましょう。

民主税調会長、自動車取得税「明らかに二重課税」 都内で講演
民主党税制調査会の藤井裕久会長は21日、日本外国特派員協会で講演し、自動車取得税について「明らかに二重課税だ。税の論理としておかしい」と語り、見直しの必要性を訴えた。

自動車重量税についても「あまりに自動車ばかりに税が多い」とした上で、「(本来の目的だった)道路のためにいただくという論理はなくなってるわけだから、減税すべきだ」との考えを示した。

自動車にかかる税金は現在、自動車の購入時に自動車取得税と消費税、保有段階で自動車重量税と自動車税がかかり、それぞれ二重課税との指摘が出ている。

ということで、当時政権を担っていた民主党の税調会長が

自動車取得税は明らかに二重課税だ

と指摘をしている素晴らしいニュースです。

指摘通り誰がどう考えても自動車取得税は消費税との二重課税です。

だからこそその廃止を求める声が非常に多い税でもありました。

その批判の結果、消費税が10%に増税された2019年10月に自動車取得税は「廃税」となりました。

しかしこれで二重課税が解消されると思いきや、それと入れ替わるようにほぼ同じ税率の

「環境性能割」

が導入がされ、結局何も変わらない状態で現在に至っています。

それにしても「言葉」というのは恐ろしいものです。

なぜなら「自動車取得税は二重課税だ」とあれだけ批判があったにもかかわらず、

名前が「環境性能割」に変わっただけで「二重課税だ」という声は一気に小さくなったから

です。

実際ガソリン税では多くの人が「二重課税だ!」と騒いでいますが、環境性能割を「二重課税だ」と批判している人はごく一部。

しかし自治体のHPには環境性能割について

この税金は、自動車の取得に対して課税されるものです。

https://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/dzc/69266.html

と説明されているように、

環境性能割は自動車取得税と同様に消費税との二重課税

という事実はまったく変わっていません。

変わったのは「その呼び方だけ」なのです。

さて、この度アルゼンチンからこのようなニュースが飛び込んできました。

「無償化ではなく”税負担化”と呼びましょう」という内容は、ここ減税新聞でもずっと言い続けてきたことです。

ようやく時代が減税新聞に追いついてきたようです笑

冗談はさておき、政策を「どのような名前で呼ぶか」はとても大切です。

なぜならその呼び方で、印象を変えたり本質を隠したり出来るからです。

だからこそ権力者側は巧みにそれを使います。

それが「無償化」であり「環境性能割」です。

なので我々有権者は「無償化ではなく税負担化だ」と指摘し続けましょう。

税負担化に賛成の人は「教育への政府支出は正しい」と思っているはずですから、聞く人を騙そうとする意図がないなら「税負担化」と呼ぶことに反対する理由はないはずです。

この夏、増税に反対する世論の声は、その圧力によって政府に「「サラリーマンを狙い撃ちにした増税は行わない」と明言させました。

具体的には政府が画策していたのは給与所得控除や退職所得控除の見直しだったわけですが、あれをそのまま「退職所得控除の見直し反対」と言っていたのではこれほどの盛り上がりは無かったでしょう。

あれは

「サラリーマン増税」という「自分が対象者になる」と明確に感じさせるキャッチーな呼び方

をしたからこそ怒りの世論に火が付いたのです。

「税負担化」も同じです。

みんなが「一生自分が払い続ける負担」という認識を持つ言葉を使うことは大切です。

大切というよりそれが事実なのですから当たり前といった方が正しいかもしれません。

「教育無償化は税負担化」です。

この言葉を広めましょう。

そしてこの「税負担化」という言葉が一般的に認識されたら、

次は「補助金」を「税負担金」として広めようと思います笑

ということで、今日の記事はここまで。

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