「真理省」は存在する~税の国民負担率は人知れず改竄されていた~
こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。
前にもご紹介したのですが「1984」という小説があります。
ジョージ・オーウェルによって1949年に発表された
ビッグ・ブラザーと呼ばれる独裁者に支配された全体主義社会を描いたディストピア小説
で、現代でも「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100(1998年)」や「史上最高の文学100(2002年)」に選ばれるほど世界中で愛読されている作品です。
映画化もされていて、
さすがにリンクは貼りませんが
に落ちてるとか落ちていないとかいう噂も聞いたりします。
話の詳しい内容は小説なり映画なりを見ていただくとして、この物語の主人公のウィンストン・スミスは「真理省」という国家機関で働いています。
この「真理省」とは簡単に言えば「国家の”嘘”を”真実”に改竄する部署」です。
例えば過去に「チョコレートの配給は減らない」と国民に説明していたのに実際は減ってしまう場合は、その「配給は減らない」とした過去の党の発表記事などを改竄することで矛盾を無くし、
「党は常に正しい」という状態を作り出すこと
が「真理省」の仕事です。
説明するまでもないですが、「訂正」と「改竄」は全く違います。
訂正は「なぜ訂正するのかの理由や履歴を明示し修正すること」で、一方で改竄とは「ルールを無視した書き換え」を指します。
したがって公文書という「国の歴史」を改竄することはあってはなりません。
「改竄」の大きな問題は「嘘に書き換えられる危険性」にあることはもちろんですが、もっと重大な問題があります。
それは
どれが書き換えられたのかすら誰にも分らなくなる
という点、つまり
嘘と真実の見分けが付かなくなってしまう
ところです。
公的な記録は、その国の過去、現在、未来を繋ぎ、文化と国民の価値観の土台になるとても重要なものです。
それが人知れず書き換えられていたなんてことは、過去も現在も未来も全てを破壊する行為であり、絶対にあってはなりません。
だからこそ全体主義国家では歴史を改竄し、プロパガンダに利用するのです。
それが冒頭の「1984」に登場する「真理省」ということです。
しかしそんな「真理省」が日本にも存在するようです。
昨日もお伝えしましたが、最新の税と社会保障の国民負担率が発表されました。
しかしこの財務省が発表した国民負担率は、
なぜかすでに「実績」として確定していたはずの2020年の数字が変更されています。
これは2020年だけに限りません。
2013、2014、2017、2018、2019年などもその数値が変わっています。
このことからも
国民負担率への算出方法に何らかの変更を加えられた
のは確かでしょう。
そのことは注釈に昨年まであった
の一文が消えていることにも関係すると推測されますが、何故変わったかは大きな問題ではありません。
重要な事は
数字が何の注釈もなく人知れず書き換えられていること
です。
これは推測にすぎませんが、過去の実績の数字が変わったのは誤差程度の内容であることを考えると、おそらく他愛もない理由によるものなのでしょう。
しかしたとえそうであったとしてもこんな暴挙を許してはいけません。
「訂正に至った理由とその箇所」が明示されていないのであればそれは「改竄」です。
改竄を許すということは、全ての数字の信憑性を無くし、それを基にした議論が一切できなくなることを意味します。
日本政府における「言葉や定義の破壊」も酷いですが、歴史の改竄まで許してしまえば本当にこの国は「1984」の世界になりかねないでしょう。
様々な意見があることは良いことですし、それが本来の社会の姿です。
だからこそ過去を改竄したり言葉の定義を破壊して、議論の意味を無くす行為には全ての人が反対すべきです。
自分が正しいと証明するために過去や定義を変えることは「自分が間違っているという自らの証明」でしかありません。
知らぬ間に「真実」が「嘘」にすり替えされることのないよう、過去に対する改竄と言葉の定義の破壊には徹底的に戦うべきです。
ということで、今日の記事はここまで。
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