![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70062629/rectangle_large_type_2_726cb47748d0b3c0839c898923516241.jpeg?width=1200)
Photo by
take_kuroki
不正取引と税務
こんばんは、クリエイティブ税理士です。
今回は、会社で起こってほしくない不正取引があった場合の税務についてです。端的にいうと横領したときの話です。
横領されると会社は、社会的信頼を失い、利益を持っていかれることまでは、お分かりになろうかと思いますが、税金も払わなければいけない場合があります。例えば、専務が売上を100万円取引先から中抜きしていたとします。100万円の着服がわかると当然ですが、会社は専務に対して100万円返せ!となります。この100万円返せ!のことを、求償権といい会社の債権つまり専務から返してもらうものになります。これだけではなく、会社は100万円の売上を帳簿に載せていなかったことから100万円の売上計上漏れになります。文字だけだとわかりずらいので仕訳を示します。
①売上計上漏れ 売掛金/売上 100
②求償権計上漏れ 未収入金/雑収入 100
③横領損失 損失/売掛金 100
専務の横領がなかったら100の利益が会社にあるのに利益が帳簿に載っていないため、この処理で100の利益が会社に計上漏れ、最悪重加算税まで取られることとなります。
最近、freeeなどクラウド会計で業務の効率化が盛んに謳われてますが、こうった不正は多くなるのではないかと勝手に危惧しております。PC上の数字だけじゃわからないことは多いと思います。クラウド会計とそれ以外での不正の量の統計とかあったら面白いです。
今回は起こってほしくない不正取引についてでした。最後まで読んでいただきありがとうございました。