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はい、縫製室です/ミシンのお掃除
縫製室で使っているミシンのお掃除をしました。
縫製室では、朝の一番にミシンの掃除をするというルーティーンがありません。時間のあるとき、私の場合は店内のお急ぎ仕上げのお直しが少ないときを狙ってお掃除を始めます。
今日の午前中は、ちょうどそんなタイミングでした。
工業用本縫いミシンのお掃除
ボビンケースを外します
押さえを上にあげます
すべり板を横にずらします
① 針板を外します(ネジをはずします)
針板の裏側にべっとりついた油をティッシュで拭き取ります
② 送り歯も外します(ネジをはずします)
歯のスキマにつまった繊維を待ち針で取り除きます
全体をティッシュでよく拭き取ります
③ ミシンの内部がよく見えるように傾けます
釜の周辺を、ピンセットを使い、プーリーを回しながらティッシュで拭き取ります
釜の真下にある受け皿のような部分にたまる油と繊維もよく拭き取ります
ミシン本体周辺にあたる部分に繊維と、よく待ち針なんかも落ちているのでお掃除します。
最後は、油が不足していたら足します
基本的に直線ミシンは以上の工程で行っています。
途中、お直しがはいることもあるので、上糸は通ったままにしておいて、お直しが入ってきたらすぐに縫う状態に戻します。
油と、油にまみれた繊維をティッシュで拭き取るのが主な掃除内容です。
各部品を取り外すなどのおおがかりなことをおこなう時間を確保するのは難しそうです。
直線ミシン
主にジーンズのお直しをするミシンです。とてもパワーがあります。
こちらは一番繊維がたまりやすく、うっかりするとフェルト状態にまでなって詰まっています。送り歯のスキマにギュッと黒く詰まったフェルト状態になった繊維をまちばりでチマチマとはじいて綺麗にするのが案外愉しいです。
コンピューターミシン
初めのころはよく釜の横の軸あたりに糸が絡まっているのを見つけました。
まぁ、たぶん初心者の私がよくやらかしたんだと思います。ボビンケースをはめてない状態でうっかり踏板にふれてしまったとか、ボビンケースがきちんと収まってなくてなんだかどうにか糸がからまっちゃったとか。
えぇ、いまはそんなことはないですよ。
でも「新人はやらかす」は確かにその通りです。
「なにもしてない」つもりなんですけどね、当人は…。今頃はそういったことが発生しないってことは、やっぱり「新人はやらかすもの」なんだなと納得している次第です。何歳になってもね。
ロックミシンのお掃除
ベビーロック、三本ロック
前カバー、サイドカバーを開きます
なかの繊維、埃を、ピンセットを使い、ティッシュでよく拭き取ります
油を差します
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徹底的に
今回は、この工業用三本ロックミシンを、見える範囲、手が届く範囲ではあるけれども、かなりしつこく繊維の除去をおこないました。
ライトで照らしてみると、まぁ、奥につまった繊維がよくみえるではありませんか。それをピンセットでごっそりとつまんでは拾ってを繰り返していく作業は実に愉しかった!
いままでここまでしつっこくやってなかったので、いよいよ本体があらわれてきた感がありました。つまり見えてなかったけど、実はかなり黒い繊維に覆われていたのね~という状態だったわけでして。
見通しがよくなりました
本当にその通り。
あまりにきれいにしあがったので、二度三度と前カバーをはずして眺めて悦に入ってたほどです。あなたってばこんな姿をしてたのね。
「ミシンが軽くなったよ」
ちょうどお掃除が終わったころからお直しが入り始め、そしてちょうど遅番の人がやってきました。
「ミシンが軽くなったよ!」と言ってもらえました。
うれしいですね。
針の運びが軽くなったとのことです。
送り歯をきれいにすると特にそれは感じますよね。
しつっこくお掃除したロックミシンもなんだか軽やかでさわやかな動きをしてくれました。
埃を取るだけでもお掃除ってすごい。
さぁ、おうちのミシンもお掃除してあげましょう。
おうちには家庭用ミシンとやはり家庭用の三本ロックミシンがあります。
ミシンは釜の周辺をお掃除するだけでよさそうです。一度ちょっとカバーをはずしてみてみましたが、内部にはあまり埃がはいらない構造のようでした。
ロックミシンはすぐに埃が積もりますね。
さきほどお掃除の仕方の動画を観たのですが、ロックミシンの針板を外したことがありませんでした。
糸調子ダイヤルのスキマ掃除もしたことがありませんでした。
これらは糸をはずして、針もはずして、ミシンを横にたおしてよく見える状態で作業をするとよいようです。
すごいね。
やってみよう。
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