#5 自分のリズムをつくる
『ホームスクールをあたりまえに生きてる』エッセイ 第5弾です。
自分のリズムをつくる
「規則正しい生活をこころがけて」
「早寝 早起き 朝ごはん」
なあんて、おおきなお世話!
そんな声が、我が家では聞こえてきます。
赤ん坊時代の生活リズムとりわけ睡眠時間やその感覚を思い返してみると、その規則性はひとことでいって「赤ん坊ならでは」のリズムです。
どうしてそれが幼児期、特に幼稚園入園の時期をきっかけに「規則正しい」リズムが決められ、それに忠実であることが「よいことだ」とされるのでしょう。
不思議だなぁ…。って、そこからなんですよね。
子どもの年齢が幼いほど、自分の身体(心身)に素直に従った行動のありかたには敏感だと思うのです。規則正しいリズムに矯正されることで、その敏感さがどんどん失われていくように見えます。
一度、そういった「規則正し生活」をリセットしてみることをおすすめします。ホームスクール暮らしはそのちょうどよいきっかけになるかもしれません。すっかりリセットされたころには、(なんだか心地いいな)(こっちのほうが気持ちいいな)(これは気持ち悪いな)(なんとなくいやだな)という感性がごく自然によみがえるかと思います。
その感性、その気持ち、その感情が、これからの自分らしさを作ってくれる大切な鍵になります。
その鍵の使い方はとても簡単で、「今、どんな気持ち?」の瞬間が使い時です。そして、(でも、今はそんなことよりも…)とか(それよりやらなきゃいけないことがあるし…)(そんな、どうでもいいことを…)などと自分にブレーキをかけるものは、いったん、向こうにふり払います。
大丈夫。
なんでもあり!好き勝手!…にはなりません。
だって、元々がそんな自分勝手なことができる人間じゃないからです。
・誰より優しくて、誰より周囲の人の気持ちを考えるのに忙しくしていて、自分のことは後回し。
・誰にとっても「善いこと」探しをする
・公平性や平等性の真の使い方を知っている
・理不尽を受け入れることがとても難しい
・「これくらい…」と適当にごまかすことが苦手
・空気に合わせることはできるけど、合わせたあとは、なんだか自分を裏切ったみたいで苦しい
・一歩も二歩も先のことを考えた提案をするから、理解を得られにくい
・注目を集めるのが苦手
・落ち着いた静かな空間が好き
・人が好き
・人をからかうのも、からかわれるのもだいきらい
・ユニークで、ユーモアもある(けど嘲笑はだいきらい)
・遊ぶことだって真剣に決まってる
そんなわたしたちだから。
とても疲れてしまうことがあるのです。とてもとても、このままではやっていけないくらいに自分が無力だと落ち込んでしまうことがあるのです。
そんなとき「自分のリズムに還る」ことを知っていると、とても安心です。
おとなになって、自分にとってもよりリズムを見失ってしまった時は、「よいこととされるモデルをやってみる」のもひとつの手ですね。手探りでいいから、ちょっとずつまた「自分が心地よいと思えること」を手繰り寄せるように、試しては味わって、たのしみます。
いつだって調子がいい!とは限らないから…。
落ち込んだって大丈夫!があるといいよね
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ホームスクールをあたりまえに生きてる
「ホームスクールをあたりまえに生きてる」シリーズを集めたマガジン 2022年5月スタート。 更新中。基本的に全文公開としています。 気に入…
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