#29 恵まれた環境は偶然の賜物
『ホームスクールをあたりまえに生きてる』エッセイ 第29弾
恵まれた環境は偶然の賜物
アンスクーリングがはじまったのは、本当に偶然。
こどもたちが園や学校に通うことが合わなくて、家庭で過ごす方法もあっていいんじゃないかなって思って過ごしているうちに「ホームスクール」って概念にたどり着いたこと。
学生時代(90年代)にサドベリースクールの特集番組を見ていたことがあって、その過ごし方が理想だとも思っていたこと。
こどもがこどもらしく健全で健康で生きてる暮らしぶりを、ただそのまま続けていくだけのことなんだと心から実感できたこと。
散歩していると、「あら!最近では見ないくらい、目が輝いていて元気なこどもたちね!」って声をかけられたこと。
訪問販売のお兄ちゃんが「僕、実は近所に住んでるんですけど、僕の友人にもホームスクールで育った人いますよ!」って教えてくれたこと。
知人のお父さんが、「うちも、本人が望んだらホームスクールしたかったんですけど、あいにく学校だいすきだったもので。」って笑ってたこと。
お隣さんが元、英語教師をしていたかたで、元同僚がアメリカ出身で、ホームスクールで育った人だったのよ。英語を勉強したくなったら、声をかけてね」って言ってくださってたこと。
ホームスクールを応援してくれる子の中学校で英語を担当していた先生がいらっしゃって、怪訝顔をする他の保護者にいつも説明をしてくださっていたこと。
我が家の子育ちに賛同して、応援してくれる地域の方がいらっしゃったこと。その方が、話してくれたことには、英語の先生は「「それでも理解してもらえないんです。どうしてなんですか!」って泣いてたんですよ」って教えてくれたこと。
実家からの経済的な援助も得られていたこと。
みんな、偶然でした。
恵まれた環境だったのは、偶然の賜物でした。
この暮らしを続けていられたのは、そんな方々の気持ちに支えられていたから。
大丈夫、大丈夫、と思えたから。
偶然がなかったら、続けていられなかったのは確実です。でも、続けていける環境はあり続けました。望んでも、そんな偶然には出会えなくて、続けられない状況にある人のほうがきっと多いはず。そんな誰かの想いも、一緒に抱きしめていきたい。
続けた結果や成果に意味を見出すつもりはありません。
環境に恵まれてきた。
そのことに意味があるように思います。
その先に見えるものを見るために。一歩一歩です。
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ホームスクールをあたりまえに生きてる
「ホームスクールをあたりまえに生きてる」シリーズを集めたマガジン 2022年5月スタート。 更新中。基本的に全文公開としています。 気に入…
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