清潔になりたい人間の夏の乗り越え方
清潔感にまだ固執している。
とにかくユニクロを駆使してどこまで清潔になれるかが勝負である。お値段的にも清潔になりやすいので助かる。そして清貧という言葉を都合よく使えば人間性まで清潔になった気分になる。嫌な罠である。
貧しいことはいいことだみたいに感じさせるなんて、昔から呪いかけてくる文化なのだなと思う。言葉なんてどこもそんな感じなんだろうか?
話が逸れた。
呪いはさておき、先日、学生時代の友人たちとユニクロに行った。すでにジメジメ暑いわけで、この夏を乗り切るためにも清潔感の買い足しである。
私は43歳だがホルダーネックブラタンクトップなるものを買った。二の腕が太かろうが逞しかろうが、出すものは出す。職場にはこれ一枚では色々やりづらいので無理だが、アンダー、または休日ならば問題はない。
こうなってくると「お前の言う清潔感とはお前の脇を見せることか?」という世間様からの詰問がありそうだがまぁ脇ならまだかわいいではないですか、と論点をすり替えたい。
洋服に限って言えば、シワシワすぎず・臭いなく・ご機嫌に着るのが清潔、だと私は定義したく、最後のご機嫌を重視した場合、私の尋常ではない滝汗は私にとって不機嫌なのだ。
夏の暑い盛りの期間中のみ、頭のてっぺんから腰にかけて汗が滴り落ちるため中学の時は「壊れた蛇口」と呼ばれた。
体質なので治しようもないのだが、回避するためにはこれくらいの露出が必要なのである。言い訳めいているが、出したいから出していると思ってもらって良い。
夏、汗で濡れる衣服にはいつも困っている。幸い職場ではエアコンが効いているので問題はないが、通勤はちょっとしたイベントである。
化粧なんぞ溶けたとて問題はないが、人様には異臭や水しぶきを感じさせるわけにはいかない。「車内にて体調の悪いお客様」アナウンスを自ら生産しかねない。
何としても避けたいので必ず持ち歩く夏の必需品を列挙しておく。
あとはハンドタオル2枚。
電車の中はエアコンで涼しくなるが、外から飛び乗ったばかりの時や満員電車ではサウナ状態になる。電車内では体を拭けないのでひたすらハンドタオルで耐え、降りたら職場のトイレに直行する、というルーティンが出来上がる。
なんなら下着と着替えも持ち歩きたいくらいだが、夏の出勤のたびに一泊分の荷物を持つのも悲しい。
先ほども書いたが職場では肩や脇を晒したくないし、悲しいかな職場でTPOを度外視するのは私にはハードルが高い。
そう考えたところでやはりユニクロの出番である。さっさと清潔になるには質も量も必要だ。ユニクロのシンプルなデザインも手伝って場所を選ばず万能でいてくれるのは心強い。ユニクロは人類の味方かもしれない。
ということで日頃からできるだけ健康的な体になることを目指し、休日には「いい年をして」と言われても好きな格好をして私なりの清潔感を謳歌したいと思う。ユニクロ様には今年もお世話になる。