【美術トーク】個人的な「展覧会の楽しみ方」
前回、対話型鑑賞(VTS)について書きました。
この鑑賞法だと、知識いらずですよね。
一緒に行く人が必要かもしれません。
でもさ、私、一緒に行く人いないんだけど。
対話って言われてもね。
そんなアナタ!!(というか私!?)
対話する人いなくても楽しいぞ!!
🎨🖌鑑賞の2モード
個人的に展覧会の楽しみ方は、モードを分けていることに気がつきました。
「知識と一緒に楽しむ」モード
「感覚を総動員して、絵に入り込む」モードです。
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📚「知識と一緒に楽しむ」モード
作家の生い立ちや、転機、意図したことなど。
知ると面白いこといっぱい。
生きた時代なんかも知っていると、絵が立体的に見えてくる気がして楽しいです。
事前に知っておくのも、その場で気になったら調べるのも良いですよね。
また、この見方は、知らない絵を楽しむとっかかりをくれたり、「同じ時代の作品はどう?」「影響を受けた人の作品はどんな?」など、見たい作品を横にどんどん広げてくれたりもしてくれます。
見たい、知りたい、面白い!がつながって、興味の幅を広げてくれる感じです。
一歩引いて見る面白さとも言えるかもしれません。
💓「感覚を総動員して、絵に入り込む」モード
まず、気になった絵に立ち止まります。
吸い寄せられるように気になる絵があったら、なんで気になったのかさえも置いておいて、ただ、眺めてみる。
知識はもう放棄。知ってても忘れてしまうようにする。
ただ、吸い寄せられるように気になった絵の知識は、勝手に吹っ飛ぶことが多いです。
で、味わっているうちに、
色がいいな、とか
この人何かな?、とか
描かれているものが好きだな、とか
あたたかい感じがするな、とか
思いが言葉になってきます。
そして、そこから、さらに絵に深く入り込んでいきます。
絵と同時に、自分に深く入り込んでいるのかもしれません。
作者の意図を汲もうとかそういうのはなく、本当に個人的な体験。
でも、これ、不思議なことに、後日、作品や作家のことを調べてみると、そのとき感じたこととリンクしていたりするので面白いです。
ま、全然見当違いな解釈なこともありますけどね!
それでもいい。
自分の中で、ひっそりその思いと作品を大切にしていけば、と思っています。
ただこのモード、混んでるとやりにくいですよね(笑)。
なので、常設展がおすすめ。
比較的ゆったりしているし、他の絵は見なくても、また来れば見れるだろうという余裕もあります。
まあ、常設展も入れ替えあるぞというツッコミもありますが。
💑💓おわりにー対話型鑑賞と「絵に入り込む」モード
対話型鑑賞は、このモードを共有していく感じなのかなと想像しています。
楽しそうだなー。
感覚の話って、聞いてもらうのも、聞くのも、なんか嬉しい気がする。
🌟noteやXを読んでくれる人の凄さ
で、ここまで書いていて気がついたのですが、いつも読んでくださる方々の、肯定的に人の話を聞く能力のなんと高いことよ・・・
最近Xでやっている「#今日の画家」 シリーズは、知識と感覚、どちらも含めた、個人的な絵の体験の話をしているのかもしれません。
画家の作品と、画家の生まれたホロスコープという絵、両方から感じた感覚の話を。
WEB上にそれを投げ込むことで、いつも個人的な感覚の話を聞いてもらってたんだな。共有してもらってたんだな、なんて思いました。
相手がいてこその、独り言のような。
そういうものを、受け止めてもらってたんですね。
読んでくださっている方、いつもありがとうございます!!
絵とホロスコープ、好きなことと個人的な感覚の共有ができて、私は幸せもんでございます。
やっぱり、聞いてくださる方がいるのは、嬉しいものですね。
画面の向こうの人のことを考えると、自分の思いを聞いてもらうことで、聞いてくれた相手の思いが少しでも動くような、言葉は交わさなくても、お互いに何かを共有できるような、そんな記事を書けるようになりたいな、なんて思いました。
・・・って、ハードル高っ!!
ま、まあ、目標ってことで。
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