七尾旅人
シンガーソングライター
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最近の記事
難民のユーモアはどんな風だろう? スタンダップ・コメディが可能にする、もう1つの物語。 重度知的障害の白岩次郎にいざなわれ、新しい笑いを知る
白岩佳子さんから、愛息である次郎くんの誕生会に誘っていただいた。 日頃、表へ出かける用事といえば仕事がほとんど。振り返ってみれば子供時代から、私的な集まりに呼ばれる機会が少なかったため、思いがけない申し出に、静かな喜びがこみあげてきた。 誰が俺に、「誕生会においでよ」と言ってくれた?まったく記憶にない。それ以来、今日に至るまで仕事に人生を賭けてきたが、誕生会、なんという甘美な響きだろうか。 白岩家のちゃぶ台で、嬉しそうな顔をした次郎くんがロウソクの火を吹き消し、バースデイ
呼吸器シンガー相羽崇巨くんが遺したオミブレスのライブに参加して。 これまで誰も書きえなかった彼の新曲歌詞「筋ジストロフィー」
1月14日、名古屋の金山で1971年から愛される老舗喫茶店、ブラジルコーヒーで開催された音楽イベント「オミブレスの逆襲」へ。 12月20日に惜しくも急逝した相羽崇巨くんが遺したバンド、オミブレス(The Omi Breath)のライブ演奏をどうしても見逃したくなくて、高知県須崎市の現場から直行することを決めていたが、バンドの皆さんのご厚意で、僕も最後に1曲参加させて頂けることになっていた。 舞台のセンターには、相羽くんが生前愛用した電動車椅子が配置されると聞いていたが、介