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モノクロ写真をフィルムに収める。
ただありふれた景色だ。
でも
俺にはどこか特別ななにか?それは大切な時間がそこにあるような気がするんた。
いつもどこかで、特別ななにかを探して生きていた。
そんなものあるはずもないのに。
退屈に感じる毎日に嫌気がさし、酒に逃げようとしても、体が弱く溺れるまでいかない。
すぐに寝込んでしまう。
映画「MINAMATA」をみてユージン・スミスが撮った、モノクロの写真に心がざわついた。
フィルムはお金がかかる。
すぐに見れない。
そんな時代遅れの鉄の塊り60年前のカメラを、ジャンクて数千円で購入した。
そのカメラで撮った写真がこれ。

散歩中、撮りたい衝動に駆られて収めた1枚。
俺にはグッとくる写真だ。
それを求めていた。
同じタイミングで、絵も描き始めた。
今まで書いたことがなかったが、無性に描きたくなった。
それがこれ、


鉛筆で描いた。夢中で描いた。
時間を忘れて何時間も描き続けた。
その絵を写真に収めた。
下の方が黒くなっている。光が足りなかったのか?
絵を描きたいけど、何を描けばいいのか分からず諦めていた。
写真を撮り始めて、心のおもむくままに進めばいいと感じてから、絵も心の思うままに描いた。
何を描くのか?そんなことも考えず描き始めた。
ずっと求めていた心の安らぎが、1日通して感じられるようになった。
読書、絵を描く、写真を撮る、散歩そして演奏する。歌う。
どこか不安定だった心が、満たされて、さらに生きる事への歓喜。
世の中の矛盾に立ち向かう勇気。
身体中からみなぎる力。
疲れた時はゆっくり休めばいい。
焦らなくていい。
誰にも理解されなくていい。
ただ自分が納得できればそれでいい。

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