[日記] 絶望してからのはじまり
とことん自分自身の能力の無さや、意志の弱さ、社会との関わり方、家族との関わり方に嫌気が差して、自暴自棄になり、そして諦めと共に絶望が俺を覆う。
サイコロを振ってゾロ目が揃うのを待つような、そんな淡い期待の中で生きて来た気がする。
いつか誰かがわかってくれるんじゃないか、俺を救ってくれるそんな勘違いをしながら生きて来たと思う。
その全ての勘違いを無くそうと努力をしてるうちに、何にも希望が持てなくなってしまった。
音楽を細々でもいいから続け行きたいとか、少しのお金があればそれで幸せだどか、健康で入れればそれが一番だと思うようになっていたのだが、それもこれも、希望の光があってこその物だと感じるようになった。
ダラダラと酒を呑み、映画や動画をボーと眺めながら、どこかにやる気を与えてくれるものはないかと、ここでも期待をしていた。
もうやめようと思い、何にも期待をしないようにしていると、食べることに困るわけでもなく、生活が苦しいわけでもないのに、突如それはゆっくりと、四方八方から俺を包み込んでいた。
もがき苦しむのではなく、こんなもんだと絶望の二文字を自分に言い聞かせて、それならどうする?を問い続けていた。その答えは簡単なことだった。
絶望みたいなものに覆われてやっと気づいた希望。今までやってきた、音楽や人間関係、学んできた知識。
それは紛れもなく俺の財産だ。
その財産を使いながら、今出来ることに取り組む姿勢こそ、この絶望から抜け出すヒントが隠されていると思う。
世の中こんなもんだろうと、自分の浅い知識で決めつけてしまい、少しの可能性も自ら詰んでいた。
少しの可能性があればなんでも出来るはずのなのに、その一筋の光すら経ってしまったら、それは真っ暗闇のなかで、目的地までいくような無謀な事になる。
今、俺に見えている一筋の光は、音楽でありこの言葉である。
言葉は翼を与えてくれる。
どこにでも自由に飛んで行ける。
そして、希望の二文字を浮かび上がらせてくれた。
絶望から希望へ。
ここから人生がはじまる。
そんな気分でいる朝だ。
さあ演奏の練習に行こう。
小さな一歩を踏み出そう。