「投資とは何か」超簡潔にまとめます。 /#03
│そもそも投資とは何か
端的に言うならば、
投資とはお金に働いてもらうことです。
あなた自身が汗水垂らして働くと、その対価としてお金が貰えますよね。それと同じように、お金自体も働く力を持っているのです。
つまり、投資を始めれば自分とお金の2人体制でお金を稼ぐことが可能になります。あなたがご飯を食べている時も、寝ている時も、お金は働いてくれるのです。
より具体的な例を挙げるとすれば、不動産投資が分かりやすいと思います。
仮にあなたが大家さんだとして、自身が所有する土地にアパートを建て、そこに人が住めば毎月の家賃収入が入ってきます。
これは、れっきとした不労所得(自分が働かなくても得られる収入)ですよね。見方を変えれば、アパートがお金を稼いでくれているとも考えられます。
現実の不動産投資は初期費用がとんでもなくかかることや、維持管理の手間がかかること、不動産に関する法律の知識がある程度必要な点から一般人には手が届かないと思われがちです。
しかし、投資は現物不動産だけではありません。
株式投資であれば、少ない資金(最低100円-1万円程度)からでも不労所得を得ることは可能です。
│寝ているお金を働かせよう
あなたは毎月の給料を次の給料日までに全て使い切っていますか?
もし答えがNOならば、あなたは投資に対して有利に立ち回ることができると言えるでしょう。
仮にYESと答えた人でも、これから貯金したいという意思があれば問題なく投資を始めることができるので心配しないでください。
要は、生活に直結しない余裕資金で投資は行うべきということです。後ほど詳しく説明しますが、これは「無くなるリスクがあるから」という意味ではありません。
自分の許容範囲を超えた投資では、投資に投入した資金を引き出すのに適さないタイミングで無駄な現金化をしなくてはならなくなったり、日々の株価変動に一喜一憂する可能性が高まるからです。
投資と上手く付き合っていくには、自分のメンタルも非常に重要になります。それを保つための方法が余裕資金での投資なのです。
毎月の給料から固定費や娯楽費を差し引いた後に残った1万円や5千円でも、堅実な投資は始められます。
あなたの家にはスヤスヤ寝ているお金はいませんか?いるならば、今すぐ叩き起こして働いてもらいましょう!
│投資って危ないんじゃないの?
多くの方が突き当たる壁は "投資の危険性" についてだと思います。
結論から言えば、投資をする上である程度のリスクを負うことは避けては通れません。しかしながら、そのリスクを限りなく低くすることは可能です。
そのリスクって具体的にどれくらい?と思う方も多いでしょう。参考までにハタチメモが主軸にしている投資スタンスを元として表現するならば「15年は取り出すことができない代わりに、中に入れたお金が勝手に増える貯金箱」という感覚が一番近いかなと思います。
このやり方は、投資のバイブルとも言われている名著「ウォール街のランダムウォーカー」でも強く推奨されているインデックス投資というものです。(厳密にはこの方法だけをインデックス投資というわけではありませんが、ここでは一例として受け取っていただけると幸いです。)
この本については、また別のnoteで詳しくご紹介できたらなと思っています。
│誰しもがプレイヤーとして投資に参加している
「そんなこと言われても、少しでも自分のお金が減る可能性があるなら投資なんてやらなくてもいいかな」と思ったあなた。ちょっと待ってください。
「自分は投資をやってないよ」という人でも、知らず知らずの内に投資のプレイヤーとして株式市場に参加していることがあります。
それは、20歳~60歳の全ての人が納めることになっている”年金制度”です。私たちが納めた年金は、実は厚生労働省の機関(GPIF)によって"勝手に"投資運用されています。
この話を聞いて、「私たちが納めた年金を勝手に投資に使うなんてけしからん」と思った人はいるでしょうか。
でも、運用状況を見てみるととんでもない収益をあげていることが分かります。(下図参考)
逆算して考えてみてください。"国民が納めた年金"という無くなったら困るどころでは済まないお金を運用するということは、それだけ堅実にリターンが見込める投資法が存在することを示唆していると思いませんか?
例え自分が直接投資運用しなくとも、年金制度によって我々は間接的に投資に参加しています。私たちが納めた年金は勝手に投資へ回され、せっせこ働かされているのです。
│投資は魔法ではない
投資と一口に言っても、その種類は千差万別です。短い時間で大量の資金を増やすやり方もあれば、じっくり時間をかけて堅実に資産を築くやり方もあります。
大抵の場合、投資=ギャンブルと考える人には時間の概念が欠落しています。そして”投資”と”投機”がごっちゃになっているのです。
決して投機家が悪いとはいいません。しかし、投機と投資は全くといっていいほど別物な存在なのです。
基本的にリスクと得られる利益は比例します。短い期間で大きな利益を得ようとすれば、その分だけリスクは高まります。反対に、長い期間をかけてじっくり資産を増やそうとすれば、リスクを抑えつつ利益を追求することが可能です。
つまり、何が言いたいのかというと、投資を始めたからといっていきなり手持ちの資金が10倍になったりすることはないのです。投資とは、じっくりコツコツと取り組むべきものであり、魔法のようにお金が増える方法ではないことに注意が必要です。
どうしてもTVなどのメディアでは、派手さを追求するあまりに「100万円を5年で1億にしました!」とかいう人物ばかり特集されますが、あれは数多の投資家たちの内のほんの上澄みに過ぎないのです。
彼らはたまたま投機の才能があったか、運が良かったか、環境に恵まれたかのどれかである可能性が非常に高いので、あまり投資に夢を見すぎるのは控えましょう。
では、投資をする意味はないのか?と聞かれたら、もちろん意味はあると答えます。
正しいやり方で、時間を味方につけることができる人ならば、誰でも1億円以上の資産を築くことは不可能ではないと言えるでしょう。
とにかく、これを読んでいるみなさんに覚えておいてほしいのは、「堅実な資産形成はとにかく地味で、コツコツと地道に行っていくもの」だということです。派手な投資話には裏があると思って身構えることを推奨します。
│投資なんてやる時間がない!という方へ
よく、株式投資と聞いてイメージするのは、一日中パソコンのモニターにへばりついて、ひたすらチャートを眺める姿だと思います。
しかし、これは先ほど説明した投機を行う人を指します。
時間をかけてコツコツと資産形成をしようとする人にとっては、こんな作業1mmも必要ありません。
最初に一つ、投資する銘柄を選び設定さえ済ませてしまえば、あとは放置するだけでOKです。(インデックスファンドへの毎月の積立投資の場合)
投資の名言の中には「投資成績が良いのは、1位に死んだ人、2位に運用しているのを忘れている人である」というものがあります。
こんな風に言われる程、何もしないことが正義ということです。
つまり投資は、最初の設定を終えたら、以降は入金力ゲームへと変わるわけです。月々にいくら入金することができるかで、将来の資産は大きく変わってくると言えるでしょう。
参考までに金融庁がNISA口座を用いた場合の資産運用シミュレーションを公開しています。ぜひこれを使って毎月いくら積み立てると将来どれくらいの資産を築くことができるのか確認してみてください。
│結局のところ、投資を始めるのには何が必要なの?
お金と証券口座、そしてやる気。これに尽きます。あと、マイナンバーもあるとよいですね。
投資をするのに資格は必要ありません。年齢すら越えて誰でも始められます。
(NISA口座開設と1人で口座開設ができるのは18歳の成人後からです。未成年でも株式投資はできますが、各証券会社によって始め方に違いがあるようです。詳しくはご自身で調べてみてください。)
極論、これらがあれば投資はできるのです。自分の力で労働し賃金を得ている人であれば誰でも簡単にプレイヤーになれます。
証券口座開設やその他諸々の設定は全て無料で出来ます。つまり必要なのは重い腰をあげるほんの少しの勇気だけなんです。
ここが一番の難所ではありますが、ここさえ乗り切れば、あとは楽な下り坂が続きます。(お金は上っていくはずです!)
↑2024/04/18追記
│まとめ
長い文章になってしまいましたが、最後にもう一度要点をまとめると、
投資とは「お金に働いてもらうこと」で、限りなく低いリスクで誰でも簡単に始めることができる。
最初の設定を済ませたら、後は放置するだけでOK。いつでも毎月の入金額の増減や停止が可能となっている。
以上で投資に関する大まかな説明を終わらせていただきます。このnoteがあなたの投資に関する疑問を何か一つでも解決することができたなら幸いです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
自分なんかが言うのはおこがましいのですが、投資について調べていることだけでも素晴らしいことだと思います。
日本の投資人口はおよそ25%程度だと言われています。つまり、投資をしているだけで、資産形成やマネーリテラシの面で上位25%に入るエリート日本人になれるのです。なんだか誇らしくありませんか?
これから投資を始めようとしている方は、あともうひと踏ん張りです。証券口座を開設すればゴールはもうすぐそこにあります。頑張ってください!