39.5℃出した男の体験談
初めましての方は初めまして。役者活動をしたり執筆にも手を出そうとかしてる阿呆です。
今回はこのコロナのご時世、マジで自己防衛大事でっせ(体験談)ってことで。
高熱が出るって経験ないと想像がつかないちょっと辛いお話です。
朝、目覚めからの唐突な体の不調
前日まではいたって普通だった。いつも通り風呂に入り、ストレッチをしてさあ明日のために寝るかと24時ごろには床についた。この時に腹を出して寝ていたとかは一切ない。何ならミチっと丸まって寝ていた。
朝8時の起床と共に訪れた体のだるさと寝起きの不快感によって目覚めの気分は最悪だった。
まずまともに体が動かない。寝返りを打とうにも体中から重苦しい粘度のある液体のような痛みがあるし、内側から全方位に向けて頭痛がして何これどういう状況!? と脳内パニックだった。
仕方がないので水でも飲もうと体を起こそうと思ったが力を入れようとすると頭痛が激しくなる。さらに、立ち上がる時も支えが欲しくなるほど感覚がおぼつかない。
汗が出ているわけではないが、普段よりも体温が高いのが感覚として把握できるほどには体温が上がっていた。あ、これはやべぇやつだと直感した
やらねばならぬ所用との闘い①
まあどれだけ体調が悪かろうと日程を反故にする訳にもいかず(正直頭が回っていなかったので次回にという発想がなかった)、幸いにもオンラインでの対話だったため気合を入れなおして見える部分だけでも整えようと着替えを始めた。
時刻はその時9時だったと思う。正直この辺から時間の感覚が狂い始めており分単位の時間の流れ方がおかしくなっている。何をしていた記憶もないのにもう9時かとこの時は思っていた。
頭髪を整えピシッとした服装に身を包む。この間常に悪寒と頭痛と倦怠感とのどの痛みに襲われていた。
肌の感覚が鋭敏になっていたのか服を着替えるときに手の甲に触れた生地の感覚がとても不快だったのを覚えている。外側からの刺激はすべて自分を殺そうとしているって体のほうが判断していたのかもしれない。就寝するときに触っていたもの以外の、何かが触れているのがすごく嫌悪感を抱くようになっていた。
所用だけが戦いではない
時刻11時、何とかオンラインでの用事を終えたがこういう時に限ってもう一つ予定があった。しかも午後3時から。
この間、保健所に連絡しようとも救急車でも呼ぶかとも考えた。
だが、もし仮に早急に動いてくださいとかすぐに搬送されますの状態になると用事が終われない。それはだめだ。相手側の時間を奪うことになる。であればこの時間でどうにか体調を復活させねばなるまい。
という思考に至り、また寝間着に着替え(上着を変えただけなのでそこまで大変ではない)布団を敷きなおし横になった。
縦になっているのが辛かったというのもある。息がしずらかったのだ。普段の呼吸はなるべくゆっくりしようと心掛けているので吸って吐いてで約5秒だ。この時の呼吸はオンラインを切った瞬間から全力疾走終わりの呼吸と変わらないペースでずっと浅い呼吸を続けていた。もはや犬である(?)
時刻11時半頃、このころから悪寒がはげしくなっていた。布団の中に籠っていても温かさを感じられず手足の色が青白く変色していた。
え、あ。やばいやつだこれ。すごい寒い、でも首元めっちゃ熱い。
単語でしか頭が回らなくなってきていた。とりあえず寝ようと思い目を閉じてみたものの体の不快感が強すぎると寝ることもできない。
やっと寝た感覚があっても、内側からわめく頭痛に起こされ時計を確認するも2分も経っていない。かと思えば寝た感覚などないのに時計を見やれば30分が経過している。気絶に近い就寝を繰り返しどうにか約束の時間まで布団の中で生き抜いた。
やらねばならぬ所用との闘い②
休憩と呼べないような休憩をした結果、不快感は減るどころか増えていた。
体中の、特に股関節のもわっとした動かしずらい少し冷たい感覚の不快感は時間を追うごとに増していった。足先は何田他人の物のような感覚さえあった。
それでも約束をしているからと午後2時半には布団から這い出して改めて着替えをしてオンラインでの対話。
この一時間、ただただ苦痛だった。あなたからこの仕事に関して興味を感じないのですがどうなのでしょうかと言われたが、それはそうだろう。今死にそうなんだから命のほうが大事である。
私にとって約束は守るべきものだと思っている。私が約束をしたのは会って話をすることなので内容にまでケチをつけられても知らん。だったら約束の段階でそう言ってくれ。
何とか笑顔でやり過ごしその話が終わった。
午後4時、これでやっと病院へ行ける
病院へ行く、その前に
ここでふと思い出した。そういえば、119に電話する前に症状などを話して対処してもらう番号あったはずだ。
オンライン通話を切ってすぐ着替えを終えていた私は布団をかぶりながらソートパソコンの画面を開いた。
119の
までうったところで「119の前に」予測変換の一番上に出てくれた。
♯7119
ここに電話をして症状を説明するとどのような対処が適切か話してくれるらしい。
早速コール。
電話に出たのは40代くらいのおじさまの声で看護師に代わりますねと言われてあのおじさまの仕事はいったい何なのだろうかとぼやけた頭で考えながら30秒ほど待機。
それから看護師の女性が出てきた。すごく落ち着いた声ってより疲れてるのかなって声だった。
看護師「どうされましたか?」
俺「朝起きてから寒気が止まらなくて、救急車を呼ぶ前にここで確認したほうがよかったはずだと思って電話しました。コロナかもって思ったので」
看護師「……ああ、そうなんですね。体温はかられました?」
俺「いえ、体温計持っていなくて」
看護師「そうなんですね。退官としては38度くらいありそうですか?」
俺「はい。あります」
看護師「症状としてはどういったものがありますか?」
俺「悪寒と喉の奥の方が腫れた感じがあります」
看護師「つばを飲み込むときは痛いですか」
俺「痛いですね」
看護師「咳は出ますか?」
俺「ああ、出てないですね」
看護師「本来であればコロナかどうかは保健所に聞いてもらうんですけれど、保健所の番号お教えしましょうか?」
俺「ああ、そうなんですね。。大丈夫です」
なんで俺この時断ったんだろう。自分で調べれるなーって思ったしなんか看護師さんに申し訳ないなとか考えていたんだと思う。
というか、人に説明するエネルギーの限界だったんだよ。これ以上看護師さんの声聞きたくなくなってた。
看護師「では、お大事にしてください」
で、そのまま電話を切りスマホで改めて保健所を検索。
意外と調べてもすぐ出てこなかった。二、三回タップしただけだけれど、緊急時ってこの小さい作業ですごくイライラする。しかも電話番号見つけてもタップしてすぐかけれるように設定なってなかったからメモして改めて打ち直した。
保健所にかかると女性の方が出てくれた。
保健所「はい。どうされましたか?」
俺「今日の朝起きてから急に体調がすぐれず喉の奥に腫れた感じがあって寒気が収まらないんです。もしかしてコロナかなと思ったので電話しました」
保健所「はい。体温計はお持ちですか?」
俺「持ってないです」
保健所「わかりました。咳は出ていますか?息苦しい感じはありますか?」
俺「咳はないです。起きてから呼吸が浅いんですけどこれは息苦しいに含まれるんですかね」
保健所「わかりました。そうですね。症状が出たのは今日の朝からなんですね?」
俺「そうです」
保健所「すぐにこちらで対応というわけではなく、最寄りのかかりつけの病院で確認してもらってください」
俺「ああ、はい」
保健所「かかりつけの病院はありますか?」
俺「ないですね」
保健所「でしたら、今からお伝えする番号にかけていただきますと最寄りの病院を紹介していただけますので」
で、電話番号ゲット。
保健所「お大事になさってください」
ゼエゼエいいながら起き上がることもできない男の三回目の電話。
この辺からアドレナリンが出てたのか痛いより寒いのほうが強くなってた。
保健所から教えてもらった電話先の人から最寄りの病院の名前と電話番号を教えてもらい、そちらに確認の電話をしてくださいといわれた。
この辺から救急車呼んだ方が早かったなってすごく思ってた。これぐらいの作業できる人だったらまず病院に行かなくてもいい人がほとんどだと思うわ。
で、やっと最寄りの病院に電話をかける。
病院「はい○○クリニックです」
俺「ああ、すみません。保健所に電話したら最寄りの病院で確認してくださいと言われたので診察お願いしたいのですが」
病院「あ、はい。体温ははかられました?」
俺「体温計持ってなくて」
病院「ああ、そうなんですね。では、お待ちしていますのでお気をつけて」
さあ、やっと病院に行くぞ。
病院までの道のり
行くのはいいんだが、足元フラフラだしなんなら真っ直ぐ立てない。
どうしたもんかと思いながら住所検索すると”徒歩7分”
俺7分も歩けるかわかんねぇってなりながら一応着替えた。
家から出るといい天気なんだわ。恐ろしく頭痛いし寒いしでそれどころじゃないけど、雨じゃなくて本当に良かった
ぼやけた視界の中で等速で歩き続けてたと思う。止まったら歩けなくなるって何となくわかってたからかな。正直この辺記憶が曖昧なんだよ。思い出そうにもモヤがかかっててよく思い出せない。
病院到着、そして若干の隔離
病院についてまず体温お願いしますって体温計渡された。
体温計って脇に挟む時ヒヤッてするけどそれすら感じなかったからあー、俺これ本当にやべぇなぁ。ってぼんやり思ってた。
というか、体温計挟むために座ってるのがもう辛い。横になりたい。でも待合室だからって気合いだけで音が鳴るまで耐えた。
んで取り出したら
39.5℃
え。あ。え!?
たっか!!なん、どうした俺!?
軽くパニックだったけどとりあえず体温計を看護師の方に返した。
途端真剣な顔。
ですよねーって思いながら待合室に座りな押そうとしたら部屋の奥に案内されて半隔離状態になった。
当然といえば当然なんだけど、椅子じゃなくてベットがいいです。
何分くらいだったかはもう覚えてないけれどしんどいって気持ちが限界値超えてから声がかけられて診察開始。
この時にはもう寒気が強すぎて体が震えてた。暑いのに震えるなよアホかって思ってたわ
インフルかどうかの検査もコロナかどうかの検査もしたけど共に陰性。
結論、原因不明の高熱。
良かったのか悪かったのかわからん。。
処方箋出してもらってそのまま薬もらって帰宅。その時ももうフラフラよ。よく家までたどりつけたと思う。
途中信号に捕まった時は歩き出せなくて焦ったけどな
薬飲むために卵豆腐食って薬飲んで即就寝。
痛みは引かなかったけど寒気はある程度落ち着いてあ、俺、生きてるって実感した。
その後も順調に回復して行ったんだけど、今までにない気だるさとどうしようもない頭痛に悩まされながら3日間大人しく寝てた。
死ぬかと思った
正直これに尽きる。二度とこんな体験したくないので体調管理に気をつけつつ生きていこうと思う。
まだ解熱剤とか特効薬あったからいいけどなかったらしんどすぎてマジで死んだ方が楽なのではって思ってしまう。
早めにコロナの特効薬が出てほしいと切に願う!!