自分の死後も世界は続くのだろうか?などと言う人がいると今でこそ「何を感傷的なことを言ってるのだろう」などと思うが僕も20代後半までは自分以外の人間がもしかしたらロボットではないか?とか自分はこの世の中で特別な存在なのではないか?などという唯我論に取り憑かれていた。
映画、「トゥルーマン・ショー」は僕の描いていた唯我論の世界に近く、いたく感動したものだ。また「世にも奇妙な物語第242話」で放映された「 ロンドンは作られていない」もかなり自分の感覚に近く、清水義範の原作「唯我独尊」(黄昏のカーニバルに収録)まで探して読んだりもした。
30歳を超え、家庭を持ち、歳を取ってくると段々とそのような感覚は薄れた。それはもしかしたら死への恐怖が薄れていくのと似ているのかもしれない。
以下に「 ロンドンは作られていない」のあらすじを引用する。
あなたも自分はなぜ自分自身で他の彼や彼女ではないのか?と感じたことは無いだろうか?あなたがテレビで見るまだ行ったことの無い都市や宇宙の映像はもしかしたらCGかもしれない。
あらすじ