たつこれ第4回 飲食店事業者が活用できる政策について

4月30日に【zoom】で収録された「福田達夫の『これってどうなの』」(略称:「たつこれ」)。

新型コロナウィルス 感染症対策について、とくに経済的な影響、その正しい情報、施策の仕組みや意味を正確にお届けする「たつこれ」。

第4回のテーマは、「飲食店事業者が活用できる施策について」。

4月30日に、新型コロナウイルスに対する補正予算案が、成立しました。
今回はわかりやすくお話しするために、一例として飲食店事業者の方が活用できる施策について、ナビゲーターの佐藤由美子が、専門家二人にとことんインタビューをしました。

中小企業支援策などの成立のため行動してきた、衆議院議員・福田達夫。そして、経営者としてのどん底の経験から、「真に活かせる」小規模事業支援策の策定に尽力されてきた、ゲストの一般社団法人 小規模企業経営支援協会・代表理事、立石裕明さん。

こちらから、全編がご覧いただけます。


今回のnoteでは、第4回の収録内容を受けて、「飲食店事業者が活用できる施策」について、Q & A方式で要点をまとめました。

● 多くの支援策が準備されています。ぜひご活用ください


Q1: 飲食店事業者に対しての施策には、どのようなものがありますか?また、どの支援策から利用するのがよいのでしょうか。

A1: 国の施策としては、「持続化給付金」のほか、「小規模事業者持続化補助金」、「雇用調整助成金」 など、多くの支援策があります。
国の対応のほかにも、各都道府県や自治体、企業団体による支援サービスもあります。

まずは、「持続化給付金」の申請をお願いしたいです(5月1日より申請受付開始)。

その後、必要に応じて「小規模事業者持続化補助金」「雇用調整助成金」を活用してください。

「小規模事業者持続化補助金」では、人件費や新規メニューの開発、テイクアウト強化への活用、また、コロナ収束後の販路拡大や宣伝費用にも、ご活用いただけるものとなっています。

なお、「小規模事業者持続化補助金」では、今回のコロナにより影響のあった方への支援金額の上限が、50万円から100万円と緩和されています。

・小規模事業者持続化補助金(日本商工会議所 小規模事業者持続化補助金)

・雇用調整助成金(厚生労働省 雇用助成金)

*ご参照ください:その他の支援策取りまとめサイト*

こういった国の施策のほかにも、都道府県や自治体のほか、企業団体による支援サービスがあります。そちらについては、民間も含めた支援策を取りまとめたサイトがありますので、ご参照ください。

・フーズチャンネル~食ビジネスのポータルサイト~(飲食・宿泊業を応援!新型コロナウイルス対策情報)


また、福田達夫が支部長を務める、群馬県第四選挙区に関わる支援策について、わかりやすくまとめました。群馬県中心ですが、全国各地域での支援策を調べる参考にもなると思います。ご参照ください(PDF資料となります)。

・飲食店の方へ「困っていること」別支援策(2020年5月7日現在 福田事務所作成)


Q2:支援金や補助金などの使い途は、限定されていますか?

A2:持続化給付金については、使い道は全く問われません。何に使っていただいても、構わないものとなっています。

資金繰りにご活用いただき、少しの間でも、落ち着いて考えるための道具としていただくことが、目的の一つです。

事業主の方は、家賃を支払い、人を雇い、光熱費も必要となります。
どんなに売り上げが立たなくても、支払わなくてはならない。その心の重荷を少し降ろした上で、改めて「なにを、どうやっていこうか」と考えていただく。そういった時間を作っていただくためのものと考えています。ですので、何に使っていただいても構いません。


Q3: 申請手続が煩雑で、面倒に感じます

A3: 今回の申請手続きは、これまでに比べかなり簡素化されております。先ずは、申請先のサイトをご確認ください。

どの支援策も、頑張っている方の背中を押すための施策です。
皆さまの声が届いたからこそ、成立したものなので、使っていただきやすいよう、これまでよりも申請書類も少なく、手続きも簡素化されています。

売り上げの計算、用意する書類など、少し手間取るかもしれませんが、仕事だと割り切って、取り組んでいただければ幸いです。

これを機に、補助金や助成金などの支援制度に慣れていただければ、今の事態を乗り越えた後にも、様々な制度を活用しやすくなると思います。


*国の政策に関する申請方法など詳細はこちら*

・持続化給付金(中小企業庁 持続化給付金申請サイト)


・小規模事業者持続化補助金(日本商工会議所 申請について)


・雇用調整助成金(厚生労働省)


お伝えしたいこと① 立石裕明さんより

● もったいないです、ぜひ慣れて、使ってください

私も、阪神淡路大震災の時は、ホテル・旅館業と飲食店の経営者でした。あの時、地元は瓦礫の町になってしまった。営業したくてもできない状態でした。

その状態で、営業できない代わりに「時間」を与えられました。
様々なことを考えざるを得なかったのです。私だけではなく、そんな人が町中にたくさんいました。皆、自分の商売を見つめ直す時間が否応なく与えられました。

その時間を使って、商売の考え方が変わり、売るモノを変えた人も多くいました。中には熟考し、お店を閉める方が少なからずいたことも事実です。

逆説的に言うと、お店を閉めることになっても、あとになって「そのほうが良かった」、という方が結構いらっしゃいました。「他の商売に切り替えるきっかけにもなった」という声をよく耳にしたのです。

誠に厳しい状況ですが、今回は、「支援策を使ったからこんな時間を持てた」と、思っていただきたい。プラスのことだけ考えて、とまで言いませんが、そう思っていただきたいのです。

今回の施策は、特に、皆さんの声によってここまできたのです。
だから、どうかお使いください。慣れていただいたら、〝これは使えるな〟、というものがわかってくると思います。

申請作業を行っていくと、経営の数字が理解できるようになります。
多くの経営者のご相談を受ける中で、前向きな方は、数字を語る方が多い。
利益を出している社長は、経営を数字で語り、そうでない社長は、経営を数字で語れないのです。

それはなかなか難しい、ということは百も承知です。ですから、これをきっかけに、経営を数字で語り、どんぶり勘定を止めるということにつなげていただけたら、コロナの後に成果が出る、きっと出せると、確信しています。


お伝えしたいこと② 福田達夫より

● 次につなげるためにも、しっかりお使いください

今回の支援策は、皆さまの声によってつくられました。
皆さまの声とはつまり、目前に迫った危機をとりあえず乗り越え、とにかく少し考える時間をつくることであると感じております。

仕事をしたい。でも、動けない。
むりやり立ち止まらざるを得ない中で、時間を少し使って今後のことを考え、計画していただきたい。

新しいことを始めるには、時間をかけて準備する必要があります。
そういう意味でも、「持続化給付金」が多少なりとも力になるのではないか、と思っています。

まずは、この難局を持ち堪えていただく。
その後につきましては、皆さまのお話を聞きながら、二の矢、三の矢を確実に作っていきたいと考えております。

皆さまの思いをしっかりと受け止めて、しっかりお返しするつもりでやっております。まずは、現時点での支援策を、存分にお使いください。
そして次へ、なんとしても次へ、つなげていただきたいと思います。


・たつこれYouTubeチャンネル


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