足関節の可動域について Part2
こんにちは、CLINICIANSのタツ(@tatsu_bridge)です。
今回は、『足関節の可動域』についての後編になります。
本記事はこんな方にオススメです。
本記事を最後までお読み頂くと、『足関節の可動域』についての理解が深まると思います。
それではいってみましょう!
足関節背屈時に距腿関節前面に生じる疼痛は、距骨の関節軟骨前縁と脛骨関節軟骨前縁のそれぞれの骨と骨との接触(慢性経過の場合は骨棘が形成されその衝突)によるもの、また傷めた関節包や靭帯を巻き込んだインピンジメントによるものが多く感じます。
背屈時の距骨の後方滑りが不十分な状態で背屈すると、この症状が出現しやすくなります。
● 足関節背屈時の足部外転
また距骨の後方滑りの程度は、内側部よりも外側部が大きくなり、距骨が外転しやすいため、距骨頸部の外側背面と脛骨外側前面との接触が頻回になると疼痛が出現することがあります。
この距骨の過度の外転に伴う後外側部の疼痛は、後距腓靭帯に伸張ストレスが加わったときの疼痛や後距腓靭帯の疼痛、腓骨筋腱の疼痛であったりするため、細かく確認する必要があります。
一方、距骨外側部の滑りが乏しい(距骨外転運動が小さい)場合、足関節の背屈時に距骨下関節の回内(踵骨の外反・外転・背屈)による代償運動が、踵骨外側面と腓骨外果遠位端内側面との接触を生み、疼痛が生じることがあります。
この際、腓骨外果遠位端による踵腓靭帯やその付着部へのストレスにより疼痛が生じたり、腓骨外果の後方移動を生じたりすることもあります。
● 下腿外旋(腓骨後方偏位)アライメント評価
ここから先は
¥ 300
医療従事者向けオンラインコミュニティ「KIUZKI」共同代表 『将来、「自分事」として働いていけるようにするために、現状の課題を知り、学び、互いに高め合っていく仲間を募集中』 https://xpert.link/community/1412