足関節の可動域について Part1
こんにちは、CLINICIANSのタツ(@tatsu_bridge)です。
今回から2回に分けて、『足関節の可動域』について、解説させて頂きます!
本記事はこんな方にオススメです。
本記事を最後までお読み頂くと、『足関節の可動域』についての理解が深まると思います。
それではいってみましょう!
関節を構成する関節軟骨の表面は、アイススケートの氷面よりも滑りやすく、その摩擦係数は0.002〜0.006と非常に小さい値になっています。
そのため、関節包内運動は「滑る」現象が主であると捉えることができます。
反対にこの滑る現象を制動しているのが関節を覆う関節包や靭帯になります。
足関節(距腿関節)は、距骨の関節面と脛骨・腓骨で形成される関節面が接している可動関節となっています。
取り巻く代表的な靭帯は、外側の前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯、内側の三角靭帯になります。
これらの靭帯が損傷して弾性力や制動力を失ったりすると距腿関節の可動範囲が大きくなり、不安定な関節になります。
またこれらの靭帯が内出血による瘢痕化や癒着、炎症による肥厚を生じると関節の滑り運動が過度に制限されます。
足関節の可動域障害を引き起こす代表的な外傷は、足関節の脱臼や骨折、下腿骨の骨折になります。
骨折による腫脹と保存的治療や観血的治療後の一時的安静固定によって足関節の可動域制限が生じます。
足関節を取り巻く関節包や靭帯だけでなく、足関節・足部周囲および下腿部の軟部組織の癒着や短縮が、足関節・足部の能動的運動に関与する筋腱複合体の長軸方向の滑りを障害させ、足関節の可動域を制限させます。
▶︎ 足関節可動域評価の注意点と制限因子
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